外壁塗装で受けられる保証は？内容や期間などポイントを紹介

「外壁塗装の保証にはどのような種類があるのだろう？」
「保証に関する注意点などを知りたい」

このように悩んでいる方に向けて、本記事では外壁塗装の保証についてご紹介します。

外壁塗装を依頼する場合、業者から保証を受けられる場合があります。

ただし保証書をもらっていなかったり業者が倒産したりすると、仮に不具合が発生しても保証を受けられない恐れがあるのです。

保証のどのような点に注意すべきか詳しく解説しているので、外壁塗装の保証でお悩みの方はぜひご一読ください。

さっそく外壁塗装の保証の種類について解説します。

外壁塗装の保証の種類

外壁塗装の保証には下記の3種類があります。

・塗装業者の保証
・塗料メーカーの保証
・第三者団体による保証

保証の有無を重視して業者を選ぶ際は、必ず塗装業者の保証があるかどうか確認しましょう。

どういうことか、詳しく解説します。

塗装業者の保証

施工を行う業者そのものが保証を行っている場合があります。

塗装業者の保証は「施工を依頼した人」が受けられるものです。

たとえば指定期間内に外壁塗装の剥がれが発生した場合は、保証の適用範囲内で業者が無償で対応してくれます。

注意点として、塗装業者の保証は「外壁の剥がれのみ」など不具合が限定されている場合が多いです。

ひび割れなど他の不具合は保証の適用範囲外であることが多いため、保証内容については事前にしっかり確認しておきましょう。

塗料メーカーの保証

塗料メーカーも保証を行っていますが、基本的に施工を依頼する私たちが受けられるものではありません。

塗料メーカーの保証はあくまで塗装業者に対して行われるものです。

たとえば塗料を正しい手順で施工したにもかかわらず不具合があった場合、塗装業者は保証を受けられる対象となる場合があります。

一方、塗装業者の施工不良によって発生した不具合まではメーカー側が保証しきれません。

よって塗料メーカーの保証は塗装業者のみが対象となっており、基本的に工事を依頼する私たちは保証を受けられません。

第三者団体による保証

塗装業者と塗料メーカーの他に、第三者団体による保証を受けられる場合があります。

たとえば業者が下記の保証に加入している場合、塗装業者が倒産した場合でも保証を受けられます。

・建築産業専門団体連合会の長期性能保証
・マスチック事業協同組合連合会の長期性能保証
・日本塗装工業会のペインテナンス
・リフォーム瑕疵保険

注意点ですが、第三者団体による保証は塗装業者が加入している場合にのみ受けられます。

塗装を依頼する側は、塗装業者の保証に加えて第三者団体による保証も受けられるところに相談するのがおすすめです。

外壁塗装の保証に関するよくあるトラブル

外壁塗装の保証に関するよくあるトラブル事例をご紹介します。

・保証書をもらっていない
・塗装業者が倒産した
・トラブルを保証内容でカバーできない

「保証を受けられると思っていたのにうまくいかなかった」と後悔しないようチェックしておきましょう。

保証書をもらっていない

「口頭で約束されただけで保証書をもらっていない」というのは、保証を受けられないよくあるパターンです。

保証を受けられると施工時に口頭で告げられたから業者に問い合わせたものの「保証書はありますか？」と言われた、という話を耳にします。

外壁塗装を依頼する時に「保証を受けられる」と言われた場合は、必ず書面で保証書をもらいましょう。

塗装業者が倒産した

塗装業者が破産してしまい保証を受けられないケースがあります。

たとえ保証期間内であっても業者が破産してしまうと、保証を受けることはできません。

このようなリスクを防ぐなら、第三者団体による保証を受けられる業者へ外壁塗装を依頼することをおすすめします。

第三者団体による保証に加入しているところであれば、仮に業者が破産しても期間内であれば保証を受けられます。

塗装を依頼する前に、第三者団体による保証を受けられる業者か確認しておきましょう。

トラブルを保証内容でカバーできない

保証対象外のトラブルが発生したため保証を受けられないケースもあります。

特に塗装業者の保証は、不具合の対象を「剥がれのみ」など限定している場合が多いです。

この場合、外壁のひび割れや色あせなどは保証を受けられません。

どのような不具合が保証の対象となるか、塗装を依頼する時に業者へ確認してみましょう。

外壁塗装の保証を受けるために確認したいポイント

外壁塗装の保証を確実に受け取るため、事前に確認したいポイントをご紹介します。

・必ず保証書をもらう
・創業して間もない会社への依頼には注意する
・保証期間と内容を確認する

どれも当たり前のことと思われるかもしれませんが、意外とできていない人はいます。

保証を受けられず後悔しないよう、各ポイントの詳細を確認しておきましょう。

必ず保証書をもらう

外壁塗装を依頼する際、必ず保証書を書面でもらうよう業者にお願いしましょう。

口頭で「保証を受けられる」と告げるだけの業者には注意が必要です。

保証書が手元にないと、いざという時に保証を受けられない恐れがあるからです。

保証は必ず書面でもらい、大切に保管しておきましょう。

創業して間もない会社への依頼には注意する

創業して10年未満など、若い会社に依頼する際には注意が必要です。

「創業して間もない会社は良くない」という訳ではありませんが、やはり長年営業してきた塗装業者と比較すると不安感があります。

外壁塗装を依頼するなら、信頼と実績があり長年営業している業者に依頼するのがおすすめです。

もし創業して間もない会社に依頼する場合は、第三者団体による保証を受けられるところを選ぶなど、万が一に備えた対策を用意しておきましょう。

保証期間と内容を確認する

保証内容とサポート期間は事前に確認しておきましょう。

外壁の剥がれ以外にも保証を適用できるのか、何年間は保証を受けられるのか、などは事前にチェックしたいポイントです。

ただし、あまりに長期間の保証を行っている業者にも注意が必要です。

塗料には耐用年数があり、どうしても経年劣化が発生します。

参考までに、外壁塗装で使用する主な塗料と耐用年数をご紹介します。

・ウレタン塗料：5〜10年
・シリコン塗料：7〜15年
・フッ素塗料：12〜20年
・無機塗料：18〜20年

「30年の保証をつけます」「保証は永年続きます」など、あまりに保証期間が長い業者にも注意が必要です。

保証内容はもちろん、信頼できそうな業者を選ぶことが大切です。

保証内容の他に注意すべきポイント

外壁塗装を依頼する際、保証があれば万が一の時も安心です。

しかし、そもそも万が一のことが発生しないよう信頼できる業者を選ぶことも、保証内容と同じくらい大切なことです。

「保証を受けられる」といっても手続きには手間と時間がかかりますし、対応が完了するまで時間もかかります。

外壁塗装を依頼する時は、不具合が発生しないよう信頼感のある業者を選ぶことが大切です。

・国家資格を取得した自社職人が在籍している
・最低でも10年以上、長期間営業を続けている
・相談したときの対応が丁寧
・無理に契約を迫ってこない
・見積書の内容が詳細で分かりやすい
・評判が良い

上記は信頼感のある業者を選ぶ時に見ておきたいポイントです。

ぜひ参考にしてください。

保証期間や内容に注意して外壁塗装を依頼しよう

本記事では外壁塗装の保証についてご紹介しました。

塗装業者や第三者団体による保証を受けられるところであれば安心感があります。

ただし不具合内容によっては対応してもらえない不具合もあるので、保証内容やサポート期間は事前に確認しておきましょう。

保証の適用を検討するような不具合が発生しないよう、優良業者に依頼することも大切です。

本記事で紹介した内容を参考に、優良業者へ外壁塗装を依頼してみましょう。