屋根塗装におすすめの塗料は?塗り替えを検討したい時期や費用相場を解説

「そろそろ屋根の塗り替え時期が近づいているけれど、すぐにしなければいけないの?」
「屋根の塗料は、どうやって選べばいいのだろう?」

このように悩んでいる人に向けて、本記事では屋根の塗り替えに最適な時期や屋根の塗装におすすめの塗料を紹介します。

屋根塗装は適切な時期に、用途に合わせた塗料を使用することが大切です。

さっそく屋根塗装におすすめの塗料とその性能、耐用年数を解説します。

代表的なおすすめ屋根用塗料

屋根用の塗料として代表的なものは下記の3種類が挙げられます。

・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料

屋根用の塗料は機能性の違いを理解して選ぶことが大切です。

屋根は外壁と比べて太陽光が当たりやすいため、外壁より耐用年数が短い傾向にあります。

屋根塗料の耐用年数も、選ぶうえで重要視したいポイントです。

シリコン塗料

シリコン塗料は機能と価格のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れた塗料として重宝されています。

シリコン塗料は耐水性・耐熱性が高く、すぐに塗装が剥がれることはありません。

塗膜が硬くて水を弾く機能にも優れているので、屋根が劣化しにくいという特徴もあります。

カラーバリエーションも豊富なので、屋根の色にもこだわりを持っている人にはおすすめの塗料です。

シリコン塗料の耐用年数は4〜9年です。

フッ素塗料

フッ素塗料は耐用年数が6〜14年と長いことから、メンテナンスの頻度を下げたい方やお手入れの時間が取れないという方におすすめの塗料です。

フッ素塗料は水がかかった時に水滴にならず膜のように広がってすぐ流れるなど、親水性が高いです。

親水性が高いと雨水と一緒に屋根の汚れを流してくれるので、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。

フッ素塗料は撥水性能も高く、塗膜が強固なのもポイントです。

無機塗料

無機塗料はシリコン塗料、フッ素塗料に比べても長持ちすると言われており、塗り替えを頻繁にしたくないという方におすすめの塗料です。

無機塗料の無機とは「無機物」のことです。

「無機物」は紫外線が当たり続けても劣化しにくく、無機塗料はその強みを存分に生かした塗料となっています。

無機塗料は静電気が起こりにくいため汚れやホコリが付着しにくかったり親水性があったりと、機能性の高さが魅力です。

他の塗料に比べると値は張りますが、予算が十分に確保できればメンテナンスの手間は大幅に削減できるメリットがあります。

無機塗料の耐用年数は12〜14年です。

屋根塗装や塗り替えが必要な時期

屋根塗料の耐用年数は、新築で10年前後が目安です。

屋根はご自身の目で状態を確認することが難しく、塗り替えの必要な時期を逃しがちになります。

雨風や紫外線の影響を受けやすい屋根は、外壁と比べても耐用年数が短い傾向にあります。

家の機能を保ち長く快適に暮らすために、定期的な屋根塗装は必要不可欠です。

屋根の塗装の種類によっても異なりますが、10年を目処に屋根塗料の塗り替えを考えましょう。

屋根塗装によって得られる効果や機能性

屋根塗装の様子

屋根の保護や景観維持のほかにも、塗装には必要な機能があります。

代表的な3つの塗料について、機能とともに解説します。

・遮熱塗料
・断熱塗料
・光触媒塗料

お住まいの環境により最適な塗料も異なるので、どの塗料を使用するかは業者と相談しながら決めるのがおすすめです。

遮熱塗料

夏など外気温の影響で室内が暑くなりやすい家に、遮熱塗料はおすすめです。

屋根の表面温度が高くなると、その熱は天井をとおりぬけて室内温度を上昇させます。

遮熱機能のある塗料を屋根に塗ると、室内温度が上昇する原因となる赤外線を反射して、屋根の表面からの温度上昇を抑制してくれるのです。

遮熱塗料のおかげで室内環境が快適になり、エアコンなど冷房機器の光熱費削減にもつながるといったメリットがあります。

断熱塗料

断熱塗料には熱が伝わりにくいという性質があります。

屋根からの熱が室内に伝わりにくくなるだけでなく、室内暖房の熱も外に逃げづらくなります。

夏と冬、どちらの季節も快適に過ごしやすいです。

光触媒塗料

光触媒塗料は塗料に含まれる成分が紫外線に反応することで、屋根に付着した汚れを分解してくれるという優れた機能を持っています。

雨が当たると汚れを洗い流してくれるので長期的にも汚れがつきにくく、メンテナンスの手間がかかりません。

耐用年数が長いことから塗り替えの回数が少なく、コストパフォーマンスにも優れています。

メンテナンスの回数や塗り替えの回数を少しでも少なくしたいという人におすすめの塗料です。

屋根塗装の費用相場

屋根塗装の費用相場は30坪ほどの住宅で60〜80万円程度です。

ただし上記以外にシーリング代などの諸経費が加わるうえ、現場周辺の環境や使用する塗料によっても前後します。

上記費用はあくまで目安として考えましょう。

次は、お得に屋根塗装を依頼する方法や、ご自身で屋根塗装を行うべきではない理由をご紹介します。

お得に屋根塗装を行う方法

屋根と同時に外壁も塗装することで、少しお得に業者へ依頼できます。

屋根塗装はもちろん外壁塗装でも足場の設置が必要です。

そのため外壁塗装と同じタイミングで屋根塗装を行うことで、足場の設置が1回で済むためその分お得になります。

ただし屋根塗装のみ行う場合と比較すると、「屋根+外壁」の塗装を依頼する場合の費用が高いです。

・屋根塗装のみ:60〜80万円
・外壁塗装のみ:70〜110万円
・屋根+外壁塗装:110〜160万円

外壁を塗装する必要がない場合や一回あたりの支払い費用を安くしたい人は、屋根塗装のみ依頼することをおすすめします。

DIYは避けるべき

屋根塗装の費用を抑えるためにDIYを実施するのはおすすめできません。

ホームセンターなどで販売されている塗料は購入しやすいですが、ムラなく塗るのは慣れない人には難しいものです。

塗りムラが発生すると塗料本来の性能が発揮できず、耐用年数も短くなりやすいです。

また屋根塗装は高所での作業となるため、慣れない屋根の上での作業は大きな怪我につながる危険性もあります。

屋根塗装は業者に依頼するのが確実です。

屋根塗装をしないと発生する不具合

「お金をかけたくないから、屋根塗装は先延ばしにしよう」といった自己判断は危険です。

必要な時期に屋根塗装を行わないと、屋根だけではなく家全体の寿命が短くなることにもつながります。

・屋根が反り上がる場合がある
・雨漏りが発生する可能性がある
・家の景観を損ねてしまう

屋根塗装を怠ると発生する可能性のある上記のリスクについて、詳細を見てみましょう。

屋根が反り上がる場合がある

屋根塗装を怠ると、屋根の塗膜が劣化したまま雨風や紫外線の影響を受けます。

それにより屋根材が傷んだり欠けたりといった不具合が発生し、屋根自体が水を含むようになります。

屋根が水を含むようになると気温差で反り上がる可能性もでてくるのです。

屋根が反り上がることで浮きやひび、割れなどに繋がり、想定外の屋根修理のコストや手間が発生する恐れがあります。

スレート屋根は反りが発生しやすく、日本瓦を採用している屋根はズレが発生しやすいので、不具合が発生していないかこまめにチェックしましょう。

雨漏りが発生する可能性がある

屋根の塗膜が劣化すると防水性が低下し、雨漏りの発生リスクにつながります。

防水性が低下すると屋根材が脆くなり破損する可能性が高まります。

屋根材の下には防水シートがありますが万能ではありません。

屋根材の劣化を放置すれば防水シートもやがて劣化し、防水機能が弱くなってしまうのです。

屋根材の劣化は雨漏りへと繋がり、雨漏りは家の構造を腐らせてしまうため、大きな修理が必要となります。

さらにシロアリは湿った木材を好むという習性があるので、雨漏りで湿気を含んだ構造はシロアリが繁殖しやすい環境となってしまいます。

屋根の塗装を行うことは、雨漏りを防ぐことはもちろん、シロアリの繁殖を防ぐ意味でも重要なのです。

家の景観を損ねてしまう

屋根塗装の必要性は、機能面に限ったことではありません。

家の景観を守るためにも、屋根塗装は重要な役割を果たします。

屋根塗装を行わず放置すると経年劣化による色褪せのほか、汚れ、苔(コケ)、カビが発生しやすくなります。

また北面の屋根表面は日が当たりにくいので湿った状態になりやすく、劣化が進みやすいです。

屋根は家の中から見えない場所ですが、外観として人の目に触れることも少なくありません。

景観悪化は治安にも影響を及ぼす危険性もあるので、適切な屋根塗装を行いましょう。

屋根塗料の機能性を知り後悔のない選択をしよう

本記事では屋根塗装の必要性や、おすすめの塗料を紹介しました。

屋根は普段から目にする機会が少ない場所なので、メンテナンスの手間が減らせる機能性の高い塗料や耐用年数が長い塗料を選ぶのがおすすめです。

劣化に気づきにくいうえに、気づいたときには予想以上に劣化が進んでいたというケースも少なくありません。

屋根塗装は新築後10年を目安に、適切なタイミングで行うことが大切です。

屋根に関する不具合が発生したらすぐに業者へ相談しましょう。

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