スレート屋根は塗装が必要!費用の相場や塗料の選び方を解説

「スレート屋根は塗装が必要って聞いたけど本当なの?」
「塗装せずにいたらどうなるの?いくらかかるの?」

このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

スレート屋根の塗装は劣化するものなので、定期的な塗り直しが必要です。

本記事ではスレート屋根の塗装が必要な理由や、塗装せずに放置することで発生する問題を解説しています。

塗装にかかる費用や塗料の選び方も解説していますので、気になる方はぜひ最後までご一読ください。

スレート屋根の塗装が必要な理由

スレート屋根の塗装は外観をきれいにするためだけでなく、防水性を保つためにも欠かせません。

スレート屋根はどのような特徴があるか、塗装しないとどのような問題が発生するか解説します。

スレート屋根とは

スレート屋根とは、粘土板を薄い板状にした屋根材のことです。

家屋で主に使われているのは「化粧スレート」と呼ばれる種類で、セメントを主成分としています。

スレート屋根の魅力は、瓦や金属に比べて軽くて安価なことです。

カラーバリエーションが豊富なうえ、平型や波型などデザインも充実しています。

しかしスレート屋根は防水性が高くありません。

主成分であるセメントは、水を吸うと膨らみ乾くと縮むという性質を持っています。

膨張と収縮を何度も繰り返すと、屋根材そのものがひび割れてしまうのです。

スレート屋根を塗装せずにいると発生する問題

スレート屋根を塗装せずに放置していると、雨漏りや凍害の発生につながります。

先ほども述べたように、スレート屋根は防水性が弱いです。

塗装が劣化したスレート屋根は雨水を吸収しやすくなります。

雨水が気温の変化によって膨張・収縮を繰り返し、スレート屋根にひび割れ(いわゆる凍害)が発生してしまいます。

ひび割れた隙間から雨水が侵入すると屋根の下に敷いている下地が劣化し、雨漏りが発生してしまうのです。

雨漏りや凍害を防ぐためには、屋根材が雨水を吸収しないよう塗装することが大切です。

スレート屋根の塗装を考えるタイミング

スレート屋根を塗装するタイミングの目安は下記のとおりです。

・耐用年数に達した
・色が褪せてきた
・塗装が剥げてきた
・カビやコケ、藻が発生した
・釘が抜けてきた

1つずつ詳しく解説します。

耐用年数に達した

屋根塗料には耐用年数が定められています。

主に使用される屋根塗料の耐用年数は下記のとおりです。

・シリコン塗料:4〜9年
・フッ素塗料:6〜14年
・無機塗料:12〜14年

上記はあくまでも目安です。

日が当たる時間や降水量などの環境によって劣化のスピードは前後します。

塗装の塗り替え時期を見極めるのは簡単ではないため、耐用年数が近くなったら業者に相談するのがおすすめです。

色が褪せてきた

塗装の劣化を見極めるポイントのひとつとして、色褪せが挙げられます。

紫外線の影響で顔料が浮いてしまうことにより、屋根の塗装が色褪せてしまいます。

特に直射日光が当たりやすい場所は、日陰となる場所に比べて色褪せしやすいです。

屋根の色が褪せていると、外観の美しさを損なうだけでなく屋根材も脆くなってしまいます。

塗装が剥げてきた

塗装が剥がれたら屋根の塗り直しを考えましょう。

スレート屋根の塗装が剥がれる原因として、施工不良と経年劣化が考えられます。

塗装してから数年しか経っていない場合、施工不良が発生しているかもしれません。

業者の技術力が未熟だったり悪徳業者による手抜き工事があったりした場合は、耐用年数を待たずに塗装が剥がれることがあります。

もちろん適切な工程で塗装されていても、経年劣化によって剥がれてしまうものです。

塗装の剥がれを放置すると、屋根全体が劣化する原因となります。

カビやコケ、藻が発生した

塗装の防水性がなくなってくると屋根にカビやコケ、藻が発生することもあります。

乾燥すると屋根が黄色や茶色っぽくなるため、一見さびているように感じるかもしれません。

問題を放置するとスレート屋根そのものの劣化を早めてしまい、簡単に割れてしまうほど脆くなることがあります。

屋根の重ね葺きや葺き替えが必要になる前に、カビや汚れなどをきれいに取り除いたうえで再塗装を依頼しましょう。

スレート屋根の塗料の選び方

スレート屋根に使われる塗料を選ぶ時は、下記のポイントをチェックしましょう。

・耐用年数
・機能
・色
・価格

塗装してから「違う塗料にすればよかった」と後悔しないよう、事前に上記ポイントを確認することをおすすめします。

耐用年数

スレート屋根に使われる塗料は大きく分けるとシリコン、フッ素、無機の3種類あり、それぞれ耐用年数が異なります。

・シリコン塗料:4〜9年
・フッ素塗料:6〜14年
・無機塗料:12〜14年

できるだけ塗り替える頻度を少なくしたい方は、耐用年数が長い無機塗料を選ぶのがおすすめです。

ただし耐用年数が長い塗料ほど、価格はやや高めになります。

機能

屋根塗料には特殊な機能を持った製品も多く発売されています。

代表的な機能は下記のとおりです。

・遮熱性
・断熱性
・防汚性
・防カビ性
・防藻性

例えば夏の暑さに悩んでいるなら、太陽光を反射して室温の上昇を軽減する、遮熱性がある塗料を選ぶのがおすすめです。

どのような機能を持つ塗料が良さそうか迷ったら、まずは業者と相談してみましょう。

塗料によって選べる色にも違いがあるため、カラーバリエーションも確認しておきたいポイントです。

可能であれば見本や実際の施工事例の写真を見せて貰えないか業者に相談してみましょう。

カラーシミュレーションを活用するのもおすすめです。

価格

選ぶ塗料によって価格も大きく変動します。

一般的には耐用年数が長くて特殊機能が備わっているほど高くなります。

1平方メートルあたりの価格の目安は下記のとおりです。

・シリコン塗料:2,300〜3,500円/平方メートル
・フッ素塗料:3,500〜5,000円/平方メートル
・無機塗料:3,500〜5,500円/平方メートル

安い塗料を選んで塗り替えの頻度が多くなると、トータルでかかる費用が高くなってしまう場合もあります。

目先の安さだけで選ぶのではなく、予算と照らし合わせつつ、将来的に必要となる出費も考慮して決めるのがおすすめです。

スレート屋根の塗装にかかる費用の相場

スレート屋根の塗装にかかる費用の相場は、約30坪ほどの住宅の場合で60〜80万円です。

ただしシーリング代など、塗装作業に必要な諸経費は別途かかります。

屋根の面積や塗料の種類および量、現場の環境などによっても費用は変動します。

正確な費用を把握したい場合は業者に見積もりを依頼しましょう。

スレート屋根を塗装するときの注意点

スレート屋根を塗装する際の注意点は3つあります。

・塗装が不要なケースもある
・信頼感のある業者へ依頼する
・自分で塗装せず業者に頼む

塗装の効果を十分に発揮するためにも抑えておきたいポイントなので、1つずつ詳しく解説します。

塗装が不要なケースもある

スレート屋根の中でもノンアスベスト屋根なら塗装は必要ありません。

ノンアスベスト屋根とはアスベストを含んでいない屋根のことです。

主に1996〜2008年の間に作られていました。

ノンアスベスト屋根そのものの寿命が10年前後なので、塗装しても屋根の寿命がすぐにきてしまいます。

上記の理由から、基本的にノンアスベスト屋根は塗装不要です。

信頼感のある業者へ依頼する

悪質な業者に依頼すると、手抜き工事されたり法外な料金を請求されたりというトラブルに発展する恐れがあります。

例えば、塗装の際に縁切りをしてもらえないケースがあります。

縁切りとは、塗料が乾いたときに塞がってしまう屋根の隙間の塗膜を切る作業のことです。

隙間が埋まっていると雨水が溜まりやすくなり雨漏りの原因となってしまいます。

業者に依頼する際は下記の3点を確認しておきましょう。

・長年営業しているか
・ネットの口コミは良いか
・担当者の対応は丁寧か

やり取りをしていて違和感があったら、別の業者に相談してみるのもおすすめです。

自分で塗装せず業者に頼む

自分でスレート屋根を塗装するのはおすすめしません。

自分で屋根を塗装することもできますが、塗料の効果を十分に発揮する適切な作業を行う必要があります。

また屋根に登っての作業は落下の危険も伴います。

塗料の効果を十分に発揮させるため、そして事故のリスクを避けるために、屋根の塗装は業者に依頼しましょう。

スレート屋根は定期的に塗装するのがおすすめ

スレート屋根の防水性を保つためには、定期的な塗装が欠かせません。

塗装の劣化を放置していると、雨漏りや凍害につながってしまう可能性があります。

被害が大きくなると屋根の全面的な交換が必要になる恐れがあるなど、塗装よりも費用がかかってしまいます。

屋根の劣化を少しでも感じたら業者に相談してみましょう。

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