サイディングの外壁はメンテナンスが必要!時期や方法・費用を解説

サイディングの外壁はメンテナンスが必要!時期や方法・費用を解説

外壁サイディングはメンテナンスを怠ると劣化が進み、本来の耐用年数まで持たないことがあります。

外壁サイディングの状態が悪化するほど修理費用がかさんでしまうため、時期を逃さず適切な方法でメンテナンスしましょう。

「外壁サイディングのメンテナンスのタイミングは?」
「メンテナンスって何をすればよい?」

本記事では上記のような疑問にお答えするために、外壁サイディングの種類別のメンテナンス時期・耐用年数・具体的な劣化症状を解説します。

メンテナンス方法と費用も紹介するため、外壁サイディングを長持ちさせるためにもぜひ参考にしてください。

外壁サイディングがメンテナンスフリーでない理由

「外壁サイディングはメンテナンスフリー」といった謳い文句が独り歩きしていますが、実際はメンテナンスしなければいけません。

外壁サイディングは日常的に紫外線や雨風の影響を受けており、少しずつダメージが蓄積されているためです。

外壁サイディングが劣化して外壁内部に雨水が浸入すると、下地まで腐食して耐久性が損なわれます。

住宅の性能を守るためには、外壁サイディングの定期的なメンテナンスが不可欠です。

外壁サイディングの種類別メンテナンス時期と耐用年数

外壁サイディングは種類によって、メンテナンス時期や耐用年数に違いがあります。

外壁サイディングの種類は大きく分けて以下の4つです。

・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング

種類ごとに特徴とメンテナンス時期・耐用年数を紹介します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメントに繊維を配合したものを板状にして窯で加熱処理した外壁材です。

木目柄やタイル柄などデザインのバリエーションが多い上、耐火性能に優れていることから住宅の外壁として人気があります。

窯業系サイディングの耐用年数は20~40年です。

7~10年周期でメンテナンスが必要になります。

金属系サイディング

金属系サイディングはガルバリウムやアルミなどの金属製の外壁材を指します。

強度が高くひび割れしにくいのがメリットです。

軽量なため建物への負担も少なく、気温差による劣化に強いため、寒冷地でも安心して使えます。

金属が醸し出すモダンな印象に惹かれて選ぶ方も多いです。

金属系サイディングは耐用年数が20~40年、メンテナンス周期は比較的長く10~15年が目安です。

木質系サイディング

木質系サイディングは木材の表面を加工して、耐久性・防火性を高めた外壁材です。

断熱性が高く、木のぬくもりを感じられます。

吸水性が高いため腐食しやすいデメリットがありますが、自然由来の質感にこだわりたい方におすすめです。

木質系サイディングの耐用年数は15~40年、8~12年周期でメンテナンスが必要になります。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂でできた外壁材です。

現状日本ではあまり使われておりませんが、軽量で耐久性が高いことから近年注目されています。

紫外線や雨風などの影響を受けにくいため、メンテナンス周期が長いのもメリットといえます。

樹脂系サイディングの耐用年数は20~40年、メンテナンス周期は10~20年が目安です。

メンテナンスが必要な外壁サイディングの劣化症状

外壁材に適したメンテナンス周期と合わせて、劣化症状からもメンテナンスの必要性を判断できます。

メンテナンスが必要なおもな劣化症状は以下の4つです。

・反りやひび割れ
・チョーキング
・カビの発生や変色
・シーリング材の硬化やひび割れ

順に紹介します。

反りやひび割れ

外壁サイディングに反り・浮き・ひび割れが見られたら、早めに補修しましょう。

反り・浮き・ひび割れが生じると防水性が損なわれ、サイディングに雨水が染み込みやすくなります。

サイディングが「濡れる」「乾く」を繰り返すことで、余計に反りやひび割れなどが悪化するのです。

とくに大きなひび割れは雨漏りに直結するため、症状が深刻化する前に対処しましょう。

チョーキング

チョーキングとはサイディングの表面に白い粉が浮き出る現象のことです。

経年劣化により塗料に含まれる成分が分解され、白い粉となって現れます。

放置すると塗膜が徐々に剥がれ外壁内部に雨水が浸入しやすくなるため、チョーキング現象が生じたら早めに塗装しましょう。

カビの発生や変色

サイディングにカビや変色が見られたらメンテナンスの時期です。

カビは湿気の多い場所に発生しやすく、サイディングの劣化の原因になるため洗浄などのメンテナンスが必要です。

外壁サイディングの変色は、紫外線が原因です。

劣化症状が変色のみであれば緊急性は低いですが、気になる場合は塗装を検討しましょう。

シーリング材の硬化やひび割れ

シーリング材はサイディング同士をつなぐ際に使われる接着剤のようなものです。

シーリング材がやせてすき間があいていたりひび割れが生じていたりする場合は、再度シーリングを注入しないと防水性を保てません。

シーリングの寿命は5~10年と外壁サイディングよりも短いです。

メンテナンス時期を逃さないように注意しましょう。

外壁サイディングのメンテナンス方法と費用

外壁サイディングのメンテナンスを大きく3つに分けられます。

・塗装
・カバー工法(重ね張り)・張り替え
・部分的なメンテナンス

費用も合わせて紹介します。

塗装

塗装は建物の外観をよくするだけでなく、サイディングを雨や紫外線から守る役割もあります。

塗装することで外壁サイディング自体の劣化を遅らせられるのです。

外壁サイディングの費用は70〜110万円(30坪程度)が相場で、塗料の種類によっても差がでます。

・シリコン塗料:2,300~3,500円/平方メートル
・フッ素塗料:3,500~4,800円/平方メートル
・無機塗料の単価:3,500~5,500円/平方メートル

耐用年数が長い塗料ほど、単価が高い傾向があります。

各塗料の外壁に使用した場合の耐用年数は、シリコン塗料で7〜15年・フッ素塗料で12〜20年・無機塗料で18〜20年です。

カバー工法(重ね張り)・張り替え

カバー工法と張り替えの費用は以下のとおりです。

・カバー工法:60~220万円
・張り替え:60~300万円

カバー工法は、既存の外壁の上から新しいサイディングをかぶせる方法です。

張り替えは、既存のサイディングを撤去してから新しいものに取り替えます。

張り替えはサイディングの撤去や処分に係る費用も発生するため、カバー工法よりも高額になりやすいです。

新しく使うサイディングの種類によっても金額は変わります。

・金属系サイディング(ガルバリウム鋼板):1,500~7,000円/平方メートル
・窯業系サイディング:3,000~6,000円/平方メートル
・樹脂系サイディング:4,000~10,000円/平方メートル
・木質系サイディング:5,000~9,000円/平方メートル

重ね張りで重量が重くなりやすいカバー工法の場合は、金属系サイディングなど軽量なものが使われます。

部分的なメンテナンス

シーリングの補修やサイディングの洗浄といったメンテナンスもあります。

シーリングの補修には2つの方法があり、それぞれ費用は以下のとおりです。

・打ち替え:700~1,200円/平方メートル
・打ち増し:500~1,000円/平方メートル

打ち替えは劣化したシーリングを撤去したあとに、新しいシーリング材を施工します。

打ち増しは既存のシーリングを残したまま、劣化部分に新しいシーリング材を充填する方法です。

サイディングの汚れが気になるときや塗装の前などには、高圧洗浄で外壁をきれいにします。

高圧洗浄の費用は100~300円/平方メートルが相場です。

外壁サイディングのメンテナンスはDIYで対応しないほうがよい

家庭用の高圧洗浄も市販しておりますが、外壁サイディングのDIYはあまりおすすめしません。

自分でやっても汚れをきれいに落としきれなかったりサイディングやシーリング材を傷めてしまったりする可能性があるためです。

周辺の住宅へ水が飛んでトラブルになることもあるでしょう。

高所で作業する場合は危険も伴います。

外壁サイディングのメンテナンスは、専門知識があり経験豊富な専門業者に依頼するのがおすすめです。

外壁サイディングは劣化状況に合った方法でメンテナンスしよう

外壁サイディングはメンテナンスフリーではないため、適切なタイミングでメンテナンスする必要があります。

外壁サイディングの種類や劣化状況にもよりますが、メンテナンス周期は10年前後です。

外壁サイディングは、適切な時期にメンテナンスすると40年近く持ちます。

定期的に外壁サイディングの状態を確認して、気になる症状があれば早めに業者にメンテナンスを依頼しましょう。

監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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