漆喰壁とは?メリット・デメリットやDIYで対応できるのか解説

漆喰壁とは?メリット・デメリットやDIYで対応できるのか解説

住まいの印象に大きな影響を与えるのが壁材です。

印象を劇的に変化させるために、壁材に漆喰を考えている方も少なくありません。

本記事では漆喰の特徴やメリット・デメリット、DIYで対応できるかどうかを解説します。

漆喰ならではの風合いや質感が非常に魅力的ですが、デメリットを知らないとメンテナンスに困るかもしれません。

お住まいの壁を漆喰に塗装しようか、デメリットが気になると悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

漆喰とは

漆喰とは、水酸化カルシウムを主成分とした建築材料のことです。

漆喰は古くから世界中で使用されており、漆喰の代表的な建物には兵庫県の姫路城があります。

漆喰の壁は洋風、和風問わずどのような建築物にも相性が良く、自然由来で体にも環境にも優しい壁材として良さが見直されています。

漆喰壁のデメリット

意匠性が高く、注目を集めている漆喰壁にはいくつかのデメリットがあります。

・施工に手間と時間がかかる
・ひび割れが起こる
・汚れが目立ちやすい
・水に弱い
・色や柄が付けにくい

デメリットをきちんと知れば、漆喰壁のメンテナンスも困りません。

それぞれのデメリットについて詳しく説明します。

施工に手間と時間がかかる

漆喰壁は施工に手間と時間がかかります。

ビニールクロスのように、壁にただ接着剤などで貼っておしまいではありません。

施工に手間と時間がかかるので、必然的に費用コストも高くなりがちです。

また、漆喰壁は職人による技術力が欠かせません。

特に近年は職人の高齢化や人手不足で、施工開始までに時間がかかりやすいです。

しかし定期的に貼り替えやメンテナンスが必要なビニールクロスと比較して、漆喰壁の頻繁な張り替えは必要ありません。

初期コストはかかりますが、長期的に考えるとコスパが良いといえます。

ひび割れが起こる

漆喰壁は耐久性に優れています。

ただし施工の手順が適正でなかったり、環境が整っていなかったりするとひび割れが起こりやすいです。

外壁は天候や災害の影響を特に受けやすく、施工した直後も地震による強い揺れが起きるとひび割れることがあります。

ひび割れのリスクを抑えるためには、正しい手順で施工してくれる優良業者に依頼するのが一番です。

万が一ひび割れが発生しても、上塗りをすることで対処できます。

汚れが目立ちやすい

白い漆喰壁はお茶やコーヒーなど色の濃いものをこぼした場合、水をはじかない性質を持つため、壁に浸透してシミになってしまいます。

小さなシミならば、やすりやカッターナイフなどで削れば簡単にメンテナンスできます。

漆喰の塗り立て直後は壁の表面が細かくザラザラしているので、白い粉が落ちてくるかもしれません。

大事な洋服に付着しないよう注意しましょう。

水に弱い

漆喰壁は水に弱いので壁を雑巾でこすれず、ビニールクロスのように汚れを簡単に拭き取れません。

醤油や食べ物の汚れなどが付着した場合は、揮発性の高いエタノールなどで薄めてなじませるのがおすすめです。

ホコリのような汚れなら、消しゴムやメラニンスポンジで対処できます。

色や柄が付けにくい

漆喰は消石灰を原料としているため、漆喰壁の色は白が基本です。

柄を付けることはできないので注意してください。

漆喰の塗料に顔料を混ぜることで色付けはできますが、色ムラなく仕上げるのは職人でもかなり難しいです。

色が付いているのは本物の漆喰ではなく、漆喰調に仕上がる塗り壁です。

柄は付けられませんが、コテにより表面に凹凸を付けて暖かみのある表情は作れます。

漆喰壁のメリット

漆喰壁にはデメリットもありますが、メリットもたくさんあります。

・経年劣化が発生しにくい
・燃えにくい
・調湿効果に優れている
・抗菌作用がある

それぞれのメリットについて詳しく解説します。

経年劣化が発生しにくい

漆喰壁は耐久性が高く、経年劣化が発生しにくいのが特徴です。

静電気をため込まない性質のため、ホコリやゴミが付着しにくく美しい状態を長く維持できます。

長い時間をかけて硬化する特徴があるため、カビやダニの発生も抑制可能です。

近年、日本の住宅ではビニールクロスを貼って壁を仕上げるのが一般的といわれています。

費用や時間のコストを抑えて施工できる一方で、経年劣化が進みやすく定期的な張り替えが必須です。

漆喰壁は汚れたり剥がれたりしても、上から漆喰を塗ると元の状態のように近づくため、メンテナンスがしやすい素材ともいえます。

燃えにくい

漆喰は燃えにくいのが特徴で、建築基準法第2条第9号において不燃材料に認定されているほどです。

昔から、貴重な建造物である城や神社仏閣の壁に漆喰は使用されています。

もし漆喰の壁が燃えても、ビニールクロスよりもダイオキシンのような有害物資
が発生しません。

漆喰は地球にも人体にも優しい壁材といえます。

調湿効果に優れている

漆喰はビニールクロスと比較して優れた吸湿、放湿性が魅力です。

漆喰壁には細かな穴が開いており、多孔質な表面で湿気をコントロールできます。

湿度の高い夏は湿気を吸い込み、乾燥した冬には湿気を放出することで、不快感を緩和しやすいです。

空間の湿度調節ができるため、結露を防止し建物の耐久性を高めます。

抗菌作用がある

漆喰はph.が高く強アルカリ性です。

強アルカリ性は石鹸のような殺菌剤として利用されるほど強い成分で、細菌やカビを防ぐ効果があります。

漆喰壁がおすすめの人

漆喰壁をおすすめしたい方の特徴は以下のとおりです。

・アレルギー体質
・乾燥肌
・部屋の臭いが気になる

漆喰壁をおすすめする理由をまとめましたので参考にしてください。

アレルギー体質の方

漆喰壁は自然素材由来でアレルギーを誘発する化学物質が入っていないので、アレルギー体質の方におすすめです。

漆喰はシックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドを分解できます。

静電気が発生しにくいのでホコリが壁に付着しにくく、ホコリを養分とするカビの発生を抑制が可能です。

また調湿機能が優れているため、湿度が高くなると増殖するダニの活動も抑えられます。

アレルギーの原因であるアレルゲンの抑制に効果もあり、小さなお子様や高齢者、ペットがいるご家庭でも安心です。

乾燥肌の方

漆喰は空気中の湿気を吸収・放出のコントロールを行い、湿度を調度良いバランスに保ちます。

住まい自体が水分を吸い取ってしまう心配がなく、雨季は湿気を吸収し、乾季は湿気を放出するため一年中快適に過ごせるのが強みです。

特に空気が乾燥する冬は、室内の過乾燥を防ぐので乾燥肌の方におすすめです。

部屋の臭いが気になる方

漆喰は細かい穴(孔)がたくさん開いている構造で空気を出し入れする特徴があるため、消臭性能が期待できます。

本漆喰は強アルカリ性のため、酸性の臭いを中和し水蒸気や二酸化炭素など無臭な成分に分解します。

酸性の臭いとは生ごみや排水溝、体臭など生活臭を指し、ペットの臭いにも有効です。

消臭性の高さから、香りを重視するワインセラーの内壁に漆喰が使われることもあります。

また漆喰には調湿性能があるので、トイレ特有のアンモニア臭にも効果的です。

湿気と一緒に水溶性の化学物質であるアンモニアを吸収し、漆喰の内部で分解します。

換気とともに屋外に排出するため消臭効果が高いため、臭いが気になる方は漆喰壁を選びましょう。

【デメリットあり】漆喰壁はDIYで塗装できるのか?

漆喰塗りができる左官屋が少ないため、DIYで漆喰壁の塗り直しを検討している方も多いかもしれません。

「道具や漆喰を揃える→養生する→下地づくり→下塗り→仕上げ塗り→片付け」の順にDIYで塗装できます。

ホームセンターで購入できる漆喰調塗り壁材を利用すれば、漆喰と水を練る必要もなく、ワンタッチでDIYが可能です。

ただし、仕上がりのキレイさや時間、労力を考慮するとプロの業者に依頼することを断然おすすめします。

漆喰の意匠性を表現するには、熟練の技術と経験が必須です。

素人がDIYで塗装すると、予想とは違った仕上がりになるかもしれません。

また、本漆喰は素人には扱いが非常に難しいです。

強アルカリ性のため素手で触ると、手が荒れたり失明したりするリスクが避けられません。

大事な住まいと健康を守るためにも、DIYせずに業者にお任せしましょう。

漆喰壁の塗装を業者へ依頼するときのポイント

漆喰壁の塗装を業者に依頼するときは以下のポイントに注目しましょう。

・口コミが良い
・工事保証が手厚い
・腕の良い自社職人が在籍している
・お手頃価格の施工を提供している

自社サイトや口コミサイトを依頼前にチェックすると、安心して依頼できます。

漆喰壁のデメリットをきちんと理解して業者に依頼しよう

漆喰壁は調湿性や不燃性など機能性に優れながらも、経年劣化が発生しにくいのが魅力です。

一方でひび割れが発生しやすく、職人の熟練した技術と経験が必須のため施工に手間と時間がかかる、というデメリットがあります。

塗料はホームセンターで気軽に購入できますが、素人では扱いが非常に難しいです。

漆喰壁の塗装は口コミや評判が良く、工事保証がきちんとしている信頼できる業者に頼みましょう。

千葉県で漆喰壁の塗装に精通した業者をお探しなら、マナカリフォーム株式会社をおすすめします。

塗装業界で唯一「W工事保証」に対応し、Google口コミ評価4.9と多くのお客様からご満足のお声をいただいています。

漆喰壁の塗装を検討中の方はお気軽にお問い合わせください。

監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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