有機塗料と無機塗料の違いとは?選び方やメリットデメリットを簡単に解説

外壁の塗装工事をお考えの皆さん、無機塗料と有機塗料の違いについてご存じですか。当記事では、それぞれの特徴と違いについて解説し、皆さんのご要望に沿った塗料のご提案をいたします。

10年に1度といわれる外壁塗装で後悔の無いように、当記事を参考にしていただければ嬉しいです。ぜひ最後までご覧ください。

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有機塗料と無機塗料、それぞれの特徴とその違いを解説します!

有機塗料は、石油などの有機物を主成分とする樹脂が使用された塗料です。

その一方で、無機塗料はセラミックやケイ素、ガラスやタイルといった無機物を主成分とする塗料のことです。

ただし、最近では無機物のみを原料とする無機塗料は少なく、多くは有機物を含んだハイブリッドとなっています。そのため、その塗料における無機物の含有量にも着目して塗料を見てみましょう。

有機塗料と無機塗料にはそれぞれ異なるメリットがあります。そこでここからは、その特徴をそれぞれまとめていきます。

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*有機塗料の特徴とは

・価格が安い。
・塗料が柔らかく、ひび割れを起こしにくい。
・初心者でも比較的きれいに塗りやすい。
・艶感を調節しやすい。

*無機塗料の特徴とは

・紫外線や雨風に強く、長く元の外壁の色合いを維持できる。
・カビやコケが生えにくい。
・比較的燃えにくい。
・静電気が発生しにくく、汚れにくい。汚れても雨によって洗い流されやすい。

関連記事:無機塗料とは?ほかの塗料との違いからメリット・デメリットまで解説

有機塗料と無機塗料どちらを選ぶべき?

上記から分かるように、無機物には樹脂が含まれないため紫外線や雨風などの影響を受けにくく劣化しにくいという特徴を持っています。

さらに無機物の持つ特性通り、カビやコケが生えにくい、燃えにくい、静電気が発生しにくいというメリットがあります。

しかしその分硬さがあり、ひび割れのリスクや塗るのにある程度の技術が求められること、艶を消せないことはデメリットであると言えるでしょう。

つまり、劣化スピードをできるだけ遅らせたいという方は無機塗料を、なるべく安く塗装を行いたい方や艶の無い外壁に仕上げたい方は無機塗料を選ぶのがおすすめです。

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有機塗料のメリットデメリット

有機塗料は、主に有機化合物を基にした塗料で、さまざまな用途に使用される塗装材です。

木材や金属、プラスチック、コンクリートなどの素材に塗装するために使われますが、一般的に油性や水性の有機溶剤を使用します。

以下に、有機塗料のメリットとデメリットを挙げます。

メリット

◆優れた仕上がりと美観
有機塗料は発色が良く、色鮮やかな仕上がりが得られます。また、塗膜の光沢が良好で、外観に優れた美しさを与えます。塗装後の色や艶の持続性も高いです。

◆耐久性が高い
有機塗料は、紫外線や風雨に対する耐性が高く、耐久性が優れています。特に、油性の有機塗料は金属の防錆や木材の保護に適しており、長期間にわたって保護効果を維持します。

◆柔軟性がある
塗膜が比較的柔軟で、膨張や収縮のある素材にも対応できます。これにより、ひび割れや剥がれが少なく、長期的な塗装の耐久性が保たれます。

◆防水・防錆効果
有機塗料は防水性や防錆性に優れたものもあり、特に金属や木材の表面を保護するために使用されることが多いです。腐食や錆の発生を防ぎ、建物や構造物の寿命を延ばします

◆使用範囲が広い
有機塗料は、家庭用や工業用、建築用、さらには車や家具など、さまざまな素材に適用できます。多様な環境や使用条件に対応できるのが特徴です。

デメリットやトラブル

◆揮発性有機化合物(VOC)の排出
有機塗料には揮発性有機化合物(VOC)が含まれており、これが空気中に放出されると、環境や健康に悪影響を与えることがあります。

VOCは大気汚染や健康障害(頭痛、呼吸器障害など)の原因になることがあります。

◆乾燥時間が長い
有機塗料、特に油性のものは、乾燥に時間がかかることがあります。これにより、塗装後の作業の進行が遅くなる可能性があります。特に湿度や温度が高い環境では乾燥が遅れやすいです。

◆臭いが強い
有機塗料はしばしば強い臭いを発します。特に油性塗料では、乾燥中に臭いが気になることがあり、換気を十分に行わないと不快な臭いが部屋にこもることがあります。

◆環境負荷
VOCを含む有機塗料は、使用後の環境に悪影響を与える可能性があります。

特に、塗料の製造過程や使用後の廃棄物処理において環境負荷がかかることがあり、エコロジー面での懸念があります。

◆劣化しやすい場合がある
有機塗料は、紫外線や天候の影響を受けやすいため、長期間使用していると塗膜が劣化しやすいことがあります。

特に、強い日光にさらされる場所では、色あせや剥がれが発生することがあります。

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無機塗料のメリットデメリット

無機塗料は、化学的に安定した無機物を基にした塗料で、主に鉱物系の成分(シリコンやセメントなど)を含んでいます。

無機塗料は、環境への配慮や耐久性の面で特に注目されており、建物や構造物の外壁塗装などで使用されます。

以下に、無機塗料のメリットとデメリットを説明します。

メリット

◆耐候性が非常に高い
無機塗料は、紫外線や風雨、温度変化など、厳しい外部環境に対して非常に強い耐性を持っています。これにより、塗膜の劣化が少なく、長期間にわたって外観を保つことができます。

◆耐熱性に優れている
無機塗料は高温にも強く、火災や高温環境下でも塗膜が劣化しにくいため、耐火性能が必要な建物に適しています。

◆環境に優しい
無機塗料は、有機溶剤を含まないため、VOC(揮発性有機化合物)が発生しません。

これにより、使用時の環境への影響が少なく、室内でも安全に使用できます。また、使用後の廃棄や処理も比較的環境負荷が少ないです。

◆優れた防汚性能
無機塗料は、汚れやカビが付きにくい特性を持っています。特にシリケート系塗料は、塗膜が水を弾く性質を持ち、汚れや苔の付着を防ぐ効果があります。

◆耐久性が長い
無機塗料は、有機塗料よりも耐久性が高いため、メンテナンスの頻度が少なくて済みます。通常、20年以上の耐久性を持つものもあります。

デメリットやトラブル

◆高価格
無機塗料はその耐久性や環境性能の高さから、一般的に有機塗料よりも高価になります。初期コストが高いことがデメリットとなる場合があります。

◆塗装の技術が必要
無機塗料は塗装が難しい場合があり、特にシリケート系塗料は、湿度や温度に影響されやすく、塗装に適した条件が整っていないと失敗することがあります。

塗装時には専門的な技術が求められるため、施工業者の選定が重要です。

◆色の選択肢が少ない
無機塗料は、色の選択肢が比較的限られていることがあります。特にシリケート系塗料は、色の発色が独特で、他の塗料と比較して色の選択肢が狭い場合があります。

◆硬化時間が長い
無機塗料は、乾燥時間や硬化時間が長い場合があり、施工後すぐに作業を進められないことがあります。また、湿度や気温にも影響を受けやすいため、塗装のタイミングに注意が必要です。

◆割れやすい可能性がある
無機塗料は硬さが強いため、柔軟性が欠けることがあります。

建物の収縮や膨張により、硬い塗膜がひび割れやすくなる可能性があります。このため、適切な下地処理や柔軟性のある塗装方法が求められます。

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主な有機塗料一覧

有機塗料は、使用する素材や用途に応じてさまざまな種類があります。ここでは、一般的に使用される有機塗料をいくつか紹介します。

アクリル塗料

アクリル塗料は、アクリル樹脂を基にした塗料で、非常に広範囲で使用される塗料の一つです。速乾性があり、色が鮮やかで、光沢のある仕上がりが特徴です。

  • 速乾性があり、作業が迅速に進む
  • 色が鮮やかで、光沢が持続
  • 屋内外両方に使用可能
  • 耐候性は比較的高いが、長期間の耐久性は他の塗料に劣る場合がある

使用例:家庭用の壁、鉄部、木部、外壁など

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、ウレタン樹脂を基にした塗料で、耐摩耗性や耐薬品性に優れています。仕上がりは光沢があり、強度が高いことから、工業的な用途や高耐久が求められる場所に使われます。

  • 耐摩耗性や耐薬品性に優れる
  • 高い光沢と美しい仕上がり
  • 屋外でも使用可能だが、紫外線による劣化に注意が必要
  • 耐久性が高く、メンテナンスが少なくて済む

使用例:工場や倉庫の床、鉄部や金属の塗装、屋根など

関連記事:ウレタン塗装とは?特徴や費用相場、耐用年数をくわしく解説

関連記事:ウレタン塗装とは?シリコン塗料との違いや特徴【外壁で使うデメリット】価格も比較

シリコン塗料

シリコン塗料は、シリコン樹脂を基にした塗料で、耐候性、耐熱性、耐水性に優れた特徴を持っています。特に建物の外壁など、長期間にわたって保護を必要とする部分に使用されます。

  • 耐候性や耐紫外線性が非常に高い
  • 長期間にわたって劣化しにくい
  • 汚れがつきにくく、保守が容易
  • 価格がやや高め

使用例:外壁、屋根、鉄部、建物の外装など

関連記事:シリコン塗料で塗装するメリットは?費用相場や耐用年数について解説

エポキシ塗料

エポキシ塗料は、エポキシ樹脂を基にした塗料で、非常に高い耐腐食性や接着力が特徴です。主に工業用途や金属の防錆処理に使用されることが多いです。

  • 高い耐腐食性、耐薬品性がある
  • 金属やコンクリートへの接着力が強力
  • 耐久性が高く、長期間の使用に適している
  • 乾燥後、硬くて丈夫な塗膜が形成される

使用例:金属製品、工場の床、コンクリートの保護、タンクや船舶など

ポリウレタン塗料

ポリウレタン塗料は、ポリウレタン樹脂を基にした塗料で、優れた耐摩耗性や光沢性を持ちます。ウレタン塗料に似ていますが、さらに高い強度と耐候性が特徴です。

  • 耐摩耗性、耐薬品性に優れる
  • 高い光沢感と美しい仕上がり
  • 紫外線に対する耐性が高い
  • 使用後の表面が非常に丈夫で長持ちする

使用例:工業機械、車両、木材、鉄部の塗装など

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主な無機塗料一覧

無機塗料は主にシリケート系、シリコン系、無機系といった種類があり、さまざまな用途で使用されています。以下に主な無機塗料の種類と特徴を紹介します。

シリケート系塗料

シリケート系塗料は、シリケート鉱物(主にケイ酸塩)を基にした無機塗料で、非常に高い耐久性と防水性を持っています。特に耐候性、耐紫外線性が優れており、長期間の使用が可能です。

  • 耐候性・耐紫外線性:非常に高い耐久性があり、長期間劣化せずに使用できる。
  • 防水性:水を弾く性質があり、外部環境から建物を保護。
  • エコロジー:VOC(揮発性有機化合物)を含まないため、環境負荷が低い。
  • 吸湿性:湿気の多い場所でもカビや藻の発生を防ぐ。

使用例:外壁塗装、特に耐久性が求められる建物や歴史的建造物に使用。高温や湿気の多い地域での使用に適している。

シリコン系無機塗料

シリコン系無機塗料は、シリコン樹脂をベースにした無機塗料で、耐熱性、耐薬品性に優れ、外部環境に強い塗料です。無機塗料の中でも特に長期間の保護を提供します。

  • 耐熱性:高温や直射日光に強く、外壁や屋根などの高温環境でも効果的。
  • 耐久性:長期間使用しても劣化しにくい。
  • 防汚性:表面が汚れにくく、メンテナンスが少なくて済む。
  • 低VOC:有害な揮発性有機化合物を含まず、環境にも優しい。

使用例:高耐久性が求められる施設(工場、公共施設、外壁、屋根など)に使用。

無機系塗料(鉱物系塗料)

無機系塗料は、天然鉱物(鉱石)を基にした塗料で、非常に高い耐久性と防火性を持っています。これらの塗料は、特に防火や耐候性が重視される場合に使用されます。

  • 耐火性:非常に高い耐火性能を持ち、防火が必要な場所に最適。
  • 高耐久性:数十年にわたり、塗膜が劣化せず保護します。
  • 環境に優しい:天然鉱物から作られており、VOCが非常に少なく、環境への影響が少ない。
  • 化学的安定性:化学反応に強く、長期間にわたって品質を維持。

使用例:高耐久性が必要な公共施設や工業用の構造物、耐火性が求められる建築物の外壁など。

セラミック系無機塗料

セラミック系無機塗料は、セラミック粒子を含んだ塗料で、非常に高い耐熱性と耐候性を持っています。また、耐久性が高く、建物の外観を保護しつつ、断熱性能も提供します。

  • 耐熱性:高温に強く、耐火性も高い。
  • 断熱性:外壁に塗布することで、熱の伝導を抑え、エネルギー効率を高める。
  • 耐候性:長期間にわたって色あせず、劣化しにくい。
  • 防汚性:汚れが付きにくく、清掃が簡単。

使用例:高温環境下やエネルギー効率を高めたい建物、工場や倉庫、公共施設など。

関連記事:セラミック塗料の特徴とは?メリット・デメリット、注意点を徹底解説

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有機系と無機系のハイブリット塗料とは

有機系と無機系のハイブリッド塗料は、有機塗料と無機塗料の特性を組み合わせた塗料です。

このハイブリッド塗料は、それぞれの塗料の長所を活かし、より高性能な塗装材料を提供することを目的としています。

特に耐久性、耐候性、環境適性、そして美観のバランスを重視した製品として、建物の外装や工業用途で広く使用されています。

有機と無機のハイブリット塗料のメリット

◆耐久性の向上
有機塗料(ウレタン、シリコンなど)は耐久性が高いですが、紫外線や天候による劣化が進みやすいという短所があります。

一方、無機塗料(シリケート系や無機系塗料)は耐候性に優れ、長期間の保護が可能ですが、施工が難しく、色の選択肢が少ないことがあります。

ハイブリッド塗料は、両者の耐久性の良さを融合させ、紫外線や天候による劣化を抑制しながら、長期間美観を維持することができます。

◆耐紫外線性・耐候性
無機系の塗料は紫外線による劣化に強いという特性があり、有機系塗料は耐熱性や柔軟性が優れています。

ハイブリッド塗料は、無機系の耐紫外線性を有機系の柔軟性と組み合わせることで、建物が受ける外的要因に対する耐性が大きく向上します。

◆防汚性と防水性
無機系塗料は水分や汚れに強い特性があり、有機系塗料は仕上がりが美しく、滑らかな表面を作ることができます。

ハイブリッド塗料は、これらを組み合わせることで、汚れにくく、雨水を弾くような性能を実現します。また、長期間美しい仕上がりを保ちつつ、維持管理がしやすくなります。

◆環境適性
無機塗料はVOC(揮発性有機化合物)が少ないため環境への負荷が少なく、有機塗料に比べて環境に優しいとされています。

ハイブリッド塗料は、無機塗料の特性を取り入れつつ、有機塗料の機能性を維持するため、環境にも配慮された塗料です。

◆柔軟性と強度
有機系の塗料は柔軟性があり、収縮や膨張に対応しやすい特性がありますが、無機塗料は硬さや強度に優れています。

ハイブリッド塗料は、柔軟性と強度を兼ね備えており、建物の膨張や収縮にも対応でき、ひび割れを防ぐことができます。

有機と無機のハイブリット塗料のデメリット

◆価格が高い
有機系と無機系の成分を組み合わせるため、製造コストが高く、初期費用が高くなることがあります。

◆施工が難しい場合がある
有機系と無機系の特性を組み合わせた製品のため、施工が難しい場合や、特別な技術が求められることがあります。

◆選択肢の少なさ
市場にはまだ有機系と無機系のハイブリッド塗料の種類が少なく、選択肢が限られている場合があります。

まとめ:有機系と無機系の違いを理解して選ぼう

今回は、有機塗料と無機塗料の特徴についてそれぞれ解説し、おすすめの塗料を提案致しました。

当社は、千葉県千葉市で外壁塗装や屋根塗装などの住まいの塗り替えから屋根工事まで幅広く承っております。

一般的に技術力が必要であるといわれる無機塗料の塗装も、10年以上の経験を積んだ職人が、美しく仕上げます。

千葉市周辺で塗装工事をお考えの方は、ぜひ当社にお任せください。

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