雨漏りの放置が危険な理由とは?見落としがちな初期症状や応急処置を解説
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「雨漏りしているけれど費用が心配で修理していない」
「お金がなくて雨漏り修理が後回しになっている」
生活に大きな支障をきたしていない場合、上記のような理由で雨漏りを放置してしまう方もいるかもしれません。
しかし雨漏りは修理を先延ばしにすればするほど状態が悪化して、大規模な工事が必要になります。
結果的に早期で修理した場合に比べ、費用が高額になってしまうのです。
本記事では、雨漏りを放置するとどのような危険があるのかを具体的に紹介します。
雨漏りの初期症状や修理費用、費用を抑える方法についても解説するのでぜひ参考にしてください。
目次
雨漏りの放置が危険である6つの理由

雨漏りの放置が危険である理由は以下の6つです。
放置期間が延びるほど深刻な状況に陥ります。
・柱や梁などの木材が腐る
・シロアリ被害に遭いやすくなる
・天井や壁のクロスにシミができる
・カビにより人体に悪影響がでる
・停電や漏電による火災の危険性がある
・住宅の寿命が縮む
順に詳しく解説します。
柱や梁などの木材が腐る
雨漏りが生じている場合は外壁や屋根の内部に雨水が浸入しているため、放置していると住宅の柱や梁などの木材が腐ります。
腐ってもろくなった木材は、本来の耐久性を発揮できません。
柱や梁などの木材は住宅の重要な躯体部分として使われているため、腐ると耐震性が損なわれ、地震の揺れに耐えられなくなります。
シロアリ被害に遭いやすくなる
シロアリ被害に遭いやすくなることも、雨漏りを放置しないほうがよい理由のひとつです。
シロアリは湿った木材を好むため、雨漏りにより木材が湿った状態になっている住宅は被害に遭いやすいです。
シロアリは木材の内部から徐々に食いつくしていくため、柱や梁などに空洞ができます。
空洞ができている柱や梁は、本来の耐震性を発揮できません。
床がぶかぶか浮いているような感覚があるときは要注意です。
天井や壁のクロスにシミができる
雨漏りが室内にまで達すると、天井や壁のクロス(壁紙)に濡れ染みが生じます。
雨によりシミができると完全に元通りにはならないため、クロスの張り替えが必要です。
一般的にクロスはつなぎ目が目立つことから、一面単位で張り替えるケースが多く費用がかさみます。
雨漏りしている個所を修理しないとシミは再発するため注意が必要です。
カビにより人体に悪影響がでる
カビが原因で人体に悪影響がでることもあります。
雨漏りにより、床・壁・天井などの内装が濡れたままになると心配なのがカビです。
カビの胞子などが住空間に放出されると健康被害が生じます。
具体的には呼吸器系の問題やアレルギー、皮膚トラブルなどが多いです。
カビは放置するほど繁殖して範囲が広がります。
人体に悪影響がでる前に早めに対処し、快適な住空間を取り戻しましょう。
停電や漏電による火災の危険性がある
天井裏などにある分電盤や配線が雨水で濡れると、停電・漏電する可能性があります。
漏電は、決められた電気経路以外から水を伝って外に漏れる現象です。
漏電すると停電を引き起こすだけでなく、放電して周囲に引火する可能性もあり非常に危険です。
住宅の寿命が縮む
雨漏りを放置すると躯体部分の木材が腐るだけでなく、金属も腐食します。
長期間にわたり修理しないでいると、床や天井が抜け落ちたり家が傾いたりします。
最悪の場合、倒壊のリスクもあるため雨漏りを甘く見てはいけません。
性能が落ちた住宅は資産価値も下がることから、将来的に売却や賃貸する際にも不利になります。
雨漏りの初期症状

気がつかないうちに雨漏りしていて「結果的に放置していた」といったことを避けるためにも雨漏りの初期症状を把握しておきましょう。
天井や壁から雨水が染み出てくると「雨漏り」とわかりますが、ほかにも以下の初期症状があります。
・クロスの剥がれ、浮き、黒カビが生じる
・収納やコンセントボックスがカビ臭い
・壁の中で雨水の水滴が落ちる音が聞こえる
順に紹介します。
クロスの剥がれ・浮き・黒カビが生じる
クロスの剥がれ・浮き・黒カビが発生している時は、外壁や屋根の内部に雨水が浸入し内装まで到達していることが想定されます。
クロスのつなぎ目や端の場合は剥がれ、それ以外は剥がれる前に浮いてきたり黒カビが発生したりするのが雨漏りの特徴です。
収納やコンセントボックスがカビ臭い
収納やコンセントボックスがカビ臭い時も要注意です。
目に見える部分は異常がなくても、雨漏りで壁の中の湿度が上がって壁内でカビが発生している可能性があります。
とくに風通しの悪い収納や壁内とつながるコンセントボックスはカビ臭さを感じやすいため、雨漏りを発見しやすいポイントです。
壁の中で雨水の水滴が落ちる音が聞こえる
外からではなく壁の中からポタポタと水滴が落ちるような音が聞こえている時は、雨漏りしているかもしれません。
室内には漏れてきていなくても、屋根から壁の中に雨漏りしている可能性があります。
雨水は時間をかけて浸入してくるため、すでに雨がやんでいる場合も耳を澄まして音を確認してみましょう。
雨漏りの応急処置方法

雨漏りしている場所を自分で修理するのは難しいですが、被害の拡大を防ぐための応急処置は可能です。
雨漏りの応急処置の方法は、主に以下の4つです。
・バケツで雨水を受ける
・タオルなどで給水する
・ビニールシートなどで家財を守る
・電化製品のコンセントを抜く
天井から床に雨水がポタポタと落ちてきている時は床材が濡れないように、バケツで水を受けましょう。
サッシ周りから雨水が溢れ出てきている場合は、タオルで給水して被害の拡大を防ぎます。
家財はビニールシートなどで覆っておきましょう。
近くに電化製品があるときは漏電を防ぐためにコンセントを抜いてください。
場所・種類ごとの雨漏り修理費用相場

修理する場所と種類別に、雨漏り修理費用の相場を紹介します。
雨漏りの状況や住宅の広さによっても費用は異なるため、あくまでも参考にしてください。
【屋根】
・コーキング補修:1.5〜30万円
・漆喰の補修:3〜30万円
・棟板金の交換:3〜20万円
・谷樋の交換:5〜20万円
・瓦のズレの差し替え:0.5〜6万円
・ルーフィング/下地の補修や張り替え:5〜30万円
・屋根全体の工事:80〜400万円
【外壁】
・コーキングやひび割れなどの部分補修:2〜20万円
・コーキングの打ち替え:10〜50万円
・外壁塗装:70〜110万円
【ベランダ】
・部分補修: 3~20万円
・トップコートの塗装:2〜8万円
・防水層の塗装:10〜30万円
【窓枠・サッシ】
・コーキング補修:1〜5万円
・窓枠、サッシの交換工事:5〜25万円
工事する場所によっても修理費用は異なります。
まずは専門業者に雨漏りの原因を調査してもらい、見積もりを提出してもらいましょう。
雨漏りの修理費用を抑える可能性がある方法

以下の方法を利用して、雨漏りの修理費用を抑えられる可能性があります。
・火災保険を利用する
・補助金、助成金を活用する
詳しく見ていきましょう。
火災保険を利用する
火災保険が適用されれば、雨漏り修理費用を抑えられる可能性があります。
火災保険が適用されるのは、保険に風災補償が付いており、台風や強風といった自然災害が原因による雨漏りの場合がほとんどです。
他にも条件がある場合もあるため、加入している火災保険の適用条件を確認してみましょう。
補助金・助成金を活用する
自治体によっては屋根や外壁修理に補助金・助成金が下りるところもあります。
耐震性を向上させるなど、住宅の性能向上が図れる場合に対象となるケースが多いです。
補助金や助成金にはさまざまな条件があるため、自治体の窓口で詳細を確認してください。
雨漏りは放置するほど状態が悪化するため早急に修理を依頼しよう

雨漏りを放置すると耐震性を損なうことになり、住宅の寿命を大きく縮めてしまいます。
雨漏りしていることにすぐ気がつき早急に対処できれば被害は最小限に抑えられますが、木材が腐ったりシロアリ被害がでたりすると大規模な修理が必要です。
雨漏りによる被害が悪化する前に業者に修理してもらいましょう。
雨漏り修理の実績が多数あり、口コミや評価が高い業者に依頼するのがおすすめです。
雨漏りは修理だけでなく原因を特定するのも難しいため、信頼できる業者か見極めて依頼しましょう。

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世
保有資格:
足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了
業界歴・経歴:
塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施
出身地:
千葉県千葉市稲毛区
私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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