外壁塗装を依頼後の流れはどうなる?手順や工程表を徹底解説

「外壁塗装を依頼した後はどのような流れで作業は進むのだろうか」
「外壁塗装の手順や工程を知りたい」

上記のような悩みを抱えている方に向けて、本記事では外壁塗装の流れや後悔しないために知っておきたいことをわかりやすく解説します。
外壁塗装は工期が短く費用が安ければ良い、というものではありません。

短期の工程表や極端な低価格を提示してくる業者は、手抜き工事や後出しで高額費用を請求してくるような、いわゆる悪徳業者の可能性も考えられます。

本記事を参考に、外壁塗装の流れについて理解を深めるとともに信頼感のある業者を探してみましょう。

外壁塗装の工程表

足場の風景

外壁塗装の工程は主に10つのステップに分けられます。

一般的な外壁塗装の工程を紹介します。

【一般的な外壁塗装の工程】
・工事前の下準備(ご近所さんへ挨拶、作業現場の確認)
・1日目:足場の組み立て
・2日目:高圧洗浄
・3日目:養生
・4日目:下地調整
・5~6日目:下塗り(作業1日+乾燥1日)
・7~8日目:中塗り(作業1日+乾燥1日)
・9~10日目:上塗り(作業1日+乾燥1日)
・11日目:チェック作業
・12日目:足場の解体

下塗りや中塗り、上塗りでは、塗料を乾燥させる時間が必要です。

雨では塗料を塗れないため、天候によってもスケジュールは左右されます。

塗料が乾く時間や休日を考慮すると、一般的な戸建ての場合はだいたい7〜15日が目安になります。

外壁塗装の流れを紹介

外壁塗装の一般的な工程と流れについて紹介します。

・近隣へご挨拶、現場の確認
・足場の組み立て
・高圧洗浄
・養生
・下地補修、下地処理
・下塗り
・中塗り
・上塗り
・チェック作業
・足場の解体

具体的な作業内容や各工程にどれくらい日数かかるかなど、詳しく説明します。

近隣へご挨拶・現場の確認

多くの業者は工事前の下準備として、外壁塗装の工事前に近隣へご挨拶と現場の確認を済ませます。

目安時間は半日から1日程度です。

外壁塗装の工事中は騒音や塗料の臭い、車の出し入れなどが原因で、近隣の方に迷惑をかける可能性があります。

近隣の方とトラブルにならないよう、工事前にご挨拶を行います。

現場の確認は家の人も一緒にしたほうが、気になるところをその場で質問できるためおすすめです。

現場の確認がしやすいように、事前に庭の片付けをしておくとスムーズです。

足場の組み立て

一般的な戸建ての場合、足場の仮設は半日〜1日程度で完了します。

現場に合った足場を組み立てる必要があるので、事前に現場の確認がしっかりできているとスムーズです。

足場の組み立てが完成したら、飛散防止ネットを取り付けます。

高圧洗浄

高圧洗浄はホコリや汚れを洗い流し粉化した塗料を落とす作業です。

作業自体は半日から1日程度で終わります。

しかし、汚れの度合いによってかかる時間は異なります。

雨でも作業は可能ですが、高圧洗浄の後は乾燥が必須です。

乾燥だけで24時間から48時間かかることもあります。

塗装をうまく塗れるかは、洗浄がしっかりできているかにかかっています。

洗浄が不十分だと、すぐに塗料が落ちるなど不具合が起こる可能性があるからです。

養生

高圧洗浄が終わったら、塗装箇所以外を汚さないため養生します。

養生にかかる時間は1日程度です。

しっかり養生できていないと、余計なところに塗装がつくなど仕上がりにも影響します。

養生すると窓を開けられなくなることがあるため、換気やエアコンを使用したい場合は、事前に相談が必要です。

窓を空けたり、エアコンを稼働したりすると臭いが室内に入ることもあるので注意しましょう。

下地補修・下地処理

下地補修・下地処理とは、塗装を行う際の下処理です。

多くの場合1日で作業は終わり、作業内容は素材により変わります。

外壁のひび割れや傷を補修したり、はがれかかった古い塗膜があれば、手作業で除去したりします。

ほかにも、目地のシーリングの打ち替えやセメント補修、パテ埋めなども下地補修に含まれる項目です。

下塗り

塗装工事で最初に塗る塗料が下塗りで、作業は1日かかります。

外壁材と中塗り塗料の接着力を強めるためには、この工程が必要不可欠です。

耐久性や耐候性を高めるためには欠かせないものであり、しっかりと行うことで優れた外壁塗膜が完成します。

塗料には独特の臭いがあります。

窓を開けていると室内の壁紙に臭いが残ってしまう可能性があるため、塗装中は窓をあまり開けないよう注意しましょう。

中塗り

仕上げ用塗料を使った1回目の作業工程を、一般的に中塗りと言います。

この作業も1日かかります。

中塗りを行うと塗装に厚みが出て、下塗りと上塗りがつながりやすくなります。

厚みが少ないと劣化が早まる可能性があるため、中塗りは重要です。

悪徳業者の中には、人員コストや工程を減らすために中塗りをしないところもあります。

中塗りは耐久性の向上に欠かせない作業なので、作業内容に含まれているか事前に確認しましょう。

上塗り

上塗りは、外壁塗装の仕上げで外観の美しさが決まる工程です。

作業は丸1日かかります。

丁寧に塗料を塗ることで、耐久性を高めた美しい外壁が完成します。

上塗りは、外壁の印象や性能を左右する大切な作業です。

チェック作業

一連の塗装作業が終了した後は、チェック作業を行います。

事前の希望と違いがないか、足場を解体する前にお客様の立ち会いのもと点検します。

気になるところの手直しなどを含めて1日かかる作業です。

確認するのはもちろん、ほかにも気になるところがあれば質問してみましょう。

足場の解体

塗装に問題がなければ、足場を解体します。

撤収や後片付けを含めると、1日で完了する作業です。

足場の解体が終わったら、飛散防止ネットやシートを外して、引渡しとなります。

後悔しない外壁塗装の手順

後悔しない外壁塗装の手順を紹介します。

・お願いする業者を探す
・色や塗料を選ぶ
・工程表を確認する
・現場に足を運び仕上がりを確認する
・定期点検を実施する

外壁は多くの人の目につくものだからこそ、後悔のないようにしたいものです。

1つずつ詳しく説明します。

お願いする業者を探す

後悔しない外壁塗装をするためには、最初に信頼できる業者を探すことが重要です。

業者を探すときは、電話対応の丁寧さも参考にしてください。

返信の早さなどのお客様対応も業者を選ぶ参考になります。

依頼後に後悔しないためにも、問い合わせの段階で疑問に感じたところは質問してみましょう。

Googleマップの口コミなども参考になります。

信頼できる1社を決めたら契約に進みましょう。

契約書や保証書は書面でもらうのがおすすめです。

色や塗料を選ぶ

業者が決まったら、次は納得できる色や塗料を選びましょう。

下記のように、使用する塗料によって耐用年数や価格が変わります。

【塗料名(耐用年数):施工単価】
・ウレタン塗料(5〜10年):1,400~2,500円/平方メートル
・シリコン塗料(7〜15年):1,800~3,500円/平方メートル
・フッ素塗料(12〜20年):3,000~5,000円/平方メートル
・無機塗料(18〜20年):3,500~5,500円/平方メートル

施工単価が安いと初期投資は安く済みますが、耐用年数が短いとコスパが悪い場合もあります。

「安いから」「業者からおすすめされたから」という理由で決めてしまうと、後悔することになりかねません。

工程表を確認する

塗装業者へ依頼する際には、工程表をもらって作業内容を確認することが重要です。

工程が極端に短いと、手抜き工事の可能性も考えられます。

悪徳業者の中には工程を短くすることで人件費を減らしたり、下塗りや中塗りの工程を省いたりしている可能性が考えられます。

極端に工期が短い業者との契約は慎重に考えましょう。

現場に足を運び仕上がりを確認する

現場に足を運び仕上がりを確認することも大切です。

現場に足を運ぶことで工程通りに進んでいるのか確認できます。

定期点検を実施する

どれだけ適切な施工を行っても、天候や日当たりなどの外部要因で耐用年数よりも早く劣化することがあります。

定期点検や目視で早めに劣化が発見できれば、保証期間での対応もしくは部分的な修理で済むことがあります。

外壁塗装が終わったら、定期的に目視で点検を行いましょう。

不具合を発見した場合に備えて、アフターフォローがある業者に依頼すると安心です。

工事後も安心してお付き合いできる業者を探しましょう。

外壁塗装の工程でよくある質問

外壁塗装工程でよくある質問は下記のようなものです。

・外壁塗装は何日かかる?
・外壁塗装はいつ実施した方が良い?
・外壁塗装は何年もつ?
・外壁塗装中に気を付けることは?
・外壁の色は何色がいい?

1つずつ解説します。

外壁塗装は何日かかる?

外壁塗装は7〜15日ほどかかります。

季節や天候など天候不順の場合は工事ができなかったり塗料が乾燥しなかったりと、工期が延びる場合があります。

職人の数や家の外壁の状態によっても日程が前後するものです。

外壁塗装を依頼する際はスケジュールに余裕を持って検討しましょう。

外壁塗装はいつ実施した方が良い?

外装塗装を依頼するなら、春や秋がおすすめです。

外壁塗装は塗料を乾燥させる必要があり、塗装の完成度に影響する場合があります。

雨が続く時期や霜が降りる時期などは避けた方が無難です。

すぐに塗装が必要な場合は業者までご相談ください。

外壁塗装は何年もつ?

外壁塗装は何年もつかは、使用する塗料によります。

使用されることが多い塗料と耐用年数の目安は下記のとおりです。

・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年

塗料の種類によって耐用年数は5〜20年とかなりの差があることが分かります。

近くに海がある、直射日光を遮るものがないなど建物の立地環境にも影響を受けやすいです。

気になる劣化状況があれば、気軽に業者まで相談してみましょう。

外壁塗装中に気を付けることは?

外壁塗装中に気を付けたいことは下記のとおりです。

・洗濯物を外に干さない
・建物の周りに不要なものを置かない

外壁塗装は屋外での作業なので、施錠管理さえできていれば、家にいなくても問題なく作業は進みます。

お茶出しやトイレの貸出などを心配する人もいますが、業者からの申し出がなければ特に気を遣わなくても大丈夫です。

窓を空けたいなど希望があれば事前に相談すれば、養生の仕方を考慮してもらえることもあります。

外壁の色は何色がいい?

外壁の色には、飽きないベーシックな色が選ばれやすい傾向にあります。

たとえばグレーやアイボリー、クリーム色など周りの景観に馴染む落ち着いた色が好まれます。

汚れが目立たない色も定番です。

ベージュやグレー、グリーン系だと埃や塵、苔や藻が目立ちにくくなります。

汚れや色褪せなどを考慮しつつ、家族みんなが後悔しない色を選びましょう。

外壁塗装の全工程は2週間前後が目安

本記事では外壁塗装の工程について説明しました。

施工業者にもよりますが、外壁塗装に必要な期間は7〜15日ほどです。

ただし塗料の乾燥具合や作業する職人の人数、天候や気温などによっては工期が前後する可能性があります。

外壁塗装は大切な建物を長く守るために必要なメンテナンスです。

工期が短ければいいというものではありません。

ぜひ本記事で紹介した後悔しない外壁塗装の手順も参考にしてください。

工程の期間と内容をしっかり確認して、信用できる業者にお願いしましょう。

監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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