外壁塗装に使用する塗料の種類は?価格や耐用年数、選び方を解説

外壁塗装に使用する塗料の種類は?価格や耐用年数、選び方を解説

外壁塗装を検討する際、塗料の種類について知識がなく、どのような塗料を選べば良いのか分からず困っている方も多いのではないでしょうか。

外壁塗装で使用される塗料はひとつではありません。

ウレタンやシリコンなどいくつか種類があり、それぞれ価格や耐用年数などが異なります。

塗装の目的や住宅の外壁材に適した塗料を選ぶためにも、塗料の特徴を理解することが重要です。

本記事では外壁塗装で使用する塗料の種類について詳しく解説します。

気になる費用や塗料の選び方も紹介しているため、参考にしてください。

【種類別】外壁塗装で使用される塗料の特徴

外壁塗装で使用される塗料の種類は次の4つです。

・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
・無機塗料

それぞれの特徴を解説します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料はポリウレタン樹脂をベースにした塗料です。

塗膜がやわらかく密着性に優れているため、細かい部分にも対応しやすい特徴があります。

光沢のある美しい仕上がりになり、アクリル塗料より耐久性が高めです。

価格はシリコン塗料より安く、コストと性能のバランスに優れている点がメリットです。

ただし、紫外線によって変色しやすいため耐候性に劣り、現在ではほとんど採用されていません。

シリコン塗料

シリコン塗料は、シリコン樹脂またはアクリルシリコン樹脂が主成分です。

耐用年数が長いほか、耐水性や耐候性などのバランスに優れているという特徴があります。

高すぎない価格帯で費用対効果を重視する人にもおすすめです。

塗膜はやや硬めですが汚れがつきにくく、長期間美観を維持できます。

ただし、フッ素や無機塗料に比べると耐久性に劣ります。

フッ素塗料

フッ素塗料はフッ素樹脂を使用した高性能な塗料で、長い耐用年数が魅力です。

紫外線や雨にも強いため、長期間にわたって美観を維持できる点もメリットです。

汚れが付きにくいことからメンテナンス回数を大きく減らせる特徴がありますが、初期費用が高いところがデメリットです。

長い目で見た場合には塗り替え回数が少なく済むため、トータルでかかるコストを抑えられる可能性があります。

頻繁にメンテナンスするのが面倒という方にもフッ素塗料はおすすめです。

ただし、塗膜が硬いぶん柔軟性に欠けるため住宅の動きによってはひび割れのリスクがあります。

無機塗料

無機塗料は、セラミックやケイ素などの無機物と有機樹脂を組み合わせた塗料です。

紫外線による劣化をほとんど受けず、優れた耐久性と耐候性を誇ります。

不燃性で火災に強いほか汚れも付きにくい点が強みです。

ただし、これまで紹介した塗料の中で価格はもっとも高い傾向にあります。

フッ素塗料と同じく塗膜が硬いためひび割れしやすく、施工には高度な技術が求められます。

外壁塗装の塗料にある水性・油性と1液型・2液型の違い

外壁塗装で使用される塗料には、水性・油性と1液型・2液型があります。

それぞれ違いがあるため、詳しく解説します。

水性と油性の違い

水性塗料と油性溶剤塗料の主な違いは、塗料を薄める際に使う希釈剤です。

水性塗料は主成分を水で溶かしていて、希釈にも水を使用します。

匂いが少なく環境負荷が低いほか、引火の危険性がないため扱いやすい点が特徴です。

一方、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤で希釈します。

匂いが強く引火性もありますが、塗膜が硬いため耐久性や密着性に優れています。

1液型と2液型の違い

1液型塗料と2液型塗料の違いは、使用前の準備工程と塗膜の性能にあります。

1液型塗料は塗料液(主剤)が缶に入っていて、そのままもしくは水やシンナーで薄めるだけで使用できます。

混合の手間がなく、余った塗料を保管しやすい点がメリットです。

2液型塗料は主剤と硬化剤の2つに分かれていて、使用直前に規定の比率で正確に混ぜ合わせる必要があります。

混合の手間や使用可能時間の制限はありますが、化学反応によって強固な塗膜の形成が可能です。

一般的に1液型塗料より耐久性に優れています。

外壁塗装で使用する塗料の種類別耐用年数と費用目安

外壁塗装で使用する塗料の耐用年数と費用目安を紹介します。

【耐用年数】
・ウレタン塗料:5〜10年
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12〜20年
・無機塗料:18〜20年

【費用目安】
・ウレタン塗料:1,400~2,500円/平米
・シリコン塗料:2,300~3,500円/平米
・フッ素塗料:3,500~4,800円/平米
・無機塗料:3,500~5,500円/平米

約30坪ほどの住宅を外壁塗装する際の費用目安は70〜110万円です。

そのほか、足場代などの諸経費がかかったり、工事する環境により価格が変動したりします。

上記はあくまで目安とし、正確な費用を知るためには見積もりを依頼しましょう。

外壁塗装で使用する塗料の選び方

外壁塗装で使用する塗料の選び方を紹介します。

・目的に合わせて塗料を選ぶ
・外壁材に適した塗料を選ぶ
・優先順位をつけて塗料を選ぶ
・色のラインナップをチェックする

塗料の選び方に悩んでいる方は参考にしてください。

目的に合わせて塗料を選ぶ

塗料を選ぶときに重要なのが、外壁塗装の目的を明確にすることです。

耐久性をより向上させ塗り替え回数を減らすのが目的なら、フッ素や無機塗料がおすすめです。

また、塗料によっては断熱性を高めたり汚れの付着を防止したりする機能を持つものがあります。

外壁塗装の目的に合わせて塗料を選ぶことが大切です。

外壁材に適した塗料を選ぶ

塗料を選ぶ際には、塗料と外壁材の相性も重視して決めましょう。

たとえば、モルタル外壁は細かいひび割れが入りやすいことから、弾性塗料が採用されることが多いです。

サイディングの場合は継ぎ目が多く、雨水の浸入や紫外線ダメージを予防するため耐久性と防水性を兼ね備えた塗料を選ぶのがおすすめです。

外壁材の特徴に合わない塗料を選ぶと、塗膜の剥がれやひび割れが起こる原因になります。

耐用年数だけで選ばず、外壁材の種類にも考慮して最適な塗料を選択してください。

優先順位をつけて塗料を選ぶ

すべての希望を完璧に満たす塗料を見つけるのは難しいため、優先順位をつけて塗料を選びましょう。

長期的なコストを抑えたいなら耐久性、快適さを重視するなら機能性、初期費用を抑えたいなら価格を重視するなどがあげられます。

譲れない条件を明確にしておくとスムーズに決められます。

色のラインナップをチェックする

塗料の種類や製品によって、選べる色のバリエーションは異なります。

メーカーによっては色の選択肢が限られている場合があり、理想の仕上がりにならない可能性があります。

希望する塗料を決めたら、好みの色があるかカタログや色見本で確認するのがおすすめです。

外壁の色は住宅の印象を大きく左右します。

雨樋などの付帯部分との組み合わせも考慮して、全体のバランスを見ながら選びましょう。

塗料の種類ごとの特徴を理解して住宅に適した外壁塗装をしよう

外壁塗装で使用される塗料にはさまざまな種類があります。

塗装の目的を明確にし、外壁材に適した塗料を選びましょう。

それぞれの塗料の特徴を理解しておくと選びやすくなります。

塗料や外壁材についての知識があるプロに相談すると、満足のいく外壁塗装がかないます。

監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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