アパートの外壁塗装成功のコツを紹介!費用相場や注意点を解説

アパートの外壁塗装成功のコツを紹介!費用相場や注意点を解説

「そろそろアパート外壁の塗り替えが必要かな?」
「アパートの外壁塗装を検討中だが、入居者からの苦情が心配」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

アパートの外壁は、資産価値や美観を維持するためにも定期的な塗装メンテナンスが必要です。

しかし、塗装工事中は入居者や近隣住民の生活に不便が生じる場合もあるため、塗装に踏み込めないオーナー様もいるのではないでしょうか。

本記事では、アパートの外壁塗装でかかる費用やトラブル回避のポイントを解説します。

アパートの外壁塗装を検討中のオーナー様は、ぜひ参考にしてください。

目次

アパートの外壁を塗装するタイミング

アパートの外壁塗装を円滑に行うためは、実施するタイミングが重要です。

アパートの外壁塗装を行う適切なタイミングは、以下の3つが挙げられます。

・外壁塗装周期を目安にする
・劣化症状で判断する
・繁忙期を避ける

ベストなタイミングで、計画的に塗装メンテナンスを実施しましょう。

外壁塗装周期を目安にする

塗装周期を知っておくことで、事前に金銭的な準備や心構えができます。

使用している塗料にもよりますが、アパート外壁の塗装周期は10年ほどが目安です。

目視で劣化症状が確認できない場合でも、10年を目安に業者による点検を依頼し、必要に応じて塗装を行うとよいでしょう。

ただし塗料の耐用年数以外にも立地環境により、塗装周期が短くなる場合もあります。

外壁で気になる点がある場合は、早急に専門業者へ相談するのがおすすめです。

劣化症状で判断する

塗装周期にかかわらず劣化症状を確認できる場合は、業者へ塗装を依頼するのが適切です。

目視で確認できる劣化症状には、剥がれや浮き、クラック(ひび割れ)などがあります。

他にも、外壁に触れると白い粉がつく場合も、チョーキング現象といい劣化が進行している症状の1つです。

外壁に劣化症状が見受けられた場合は、自然に直ることはありません。

できるだけ早く専門業者に相談し、必要に応じて塗装メンテナンスを実施しましょう。

繁忙期を避ける

アパートは、春の卒入学の時期や秋の転勤が多い時期に、入居者の入れ替わりが多くなります。

引っ越し作業と塗装作業がかぶってしまうとお互い作業の妨げになる可能性が高いため、アパートの外壁塗装は繁忙期を避けるのが適切です。

入居予定者が内覧を行う際に、作業中の外観よりもきれいな外観の方がよい印象を与えられます。

繁忙期には塗装が完了している状態がベストです。

アパート外壁の塗装費用と工期の目安

計画的にアパート外壁の塗装を実施するには、塗装費用と工期の目安を確認する必要があります。

2階建てアパートであれば、塗装費用の相場は120~300万円、工期は10〜21日が目安です。

ただしアパート外壁の塗装費用は、アパートの大きさや使用する塗料などによって大きく費用が異なります。

3階建てなど塗装面積が大きい場合やグレードの高い塗料を使用する場合は、相場よりも費用が高額です。

費用の目安としては、150〜500万円です。

外壁の状態が悪い場合は下地処理に時間と手間がかかるため、費用が高額で工期も長くなる傾向にあります。

安い塗料を使用すると1回あたりの費用を抑えられますが、メンテナンス周期が短いため長期的に見ると費用が高額になる可能性が高いです。

今後のリフォームや立て替えの計画、予算などを考慮しながら使用する塗料を選択するとよいでしょう。

アパート外壁に使われる塗料の耐用年数と費用相場

アパートの外壁塗装に使用される塗料の耐用年数と費用相場は以下のとおりです。

・シリコン塗料:耐用年数7~5年、2,000〜4,100円/平方メートル
・フッ素塗料:耐用年数、12〜20年 3,500〜4,800円/平方メートル
・無機塗料:耐用年数:18〜20年 3,500〜5,500円/平方メートル
・光触媒塗料:耐用年数:15〜20年 3,500〜5,500円/平方メートル

足場代も別途20万円ほどかかります。

メンテナンスにかかる手間や費用をよく考えて塗料を選ぶことをおすすめします。

アパートの外壁塗装にかかる費用を抑える方法

アパートの外壁塗装は一般的な戸建住宅よりも塗装面積が大きいため、費用が高額です。

塗装メンテナンスを実施するには、費用を抑える方法を知るのが適しています。

費用を抑える方法は、具体的に以下の6つです。

・複数の業者から見積もりをとる
・アパートの状態を日ごろから確認する
・補助金や助成金を利用する
・閑散期に依頼する
・耐用年数の長い塗料を選ぶ
・外壁塗装と他の工事を一緒に行う

費用をおさえつつ、定期的にメンテナンスを実施しましょう。

複数の業者から見積もりをとる

アパートの外壁塗装を行う際は、相見積もりをとるのが適しています。

相見積もりとは、2~3社を目安に複数の業者から同じ条件の見積もりをとる手法です。

相見積もりでは適正価格を確認できるだけではなく、業者の対応や見積書の丁寧さなども比較できます。

信頼できる業者への依頼にもつながるため、外壁塗装を実施する際は相見積もりをとりましょう。

ただし相見積もりを取り過ぎると業者を選ぶ時に混乱してしまいかねないので、多くても3社まで抑えるのがおすすめです。

アパートの状態を日ごろから確認する

劣化が進行しているほど外壁塗装の費用が高額になります。

塗装費用をできるだけ抑えるには、劣化が進行する前に塗装メンテナンスを実施することです。

日ごろからアパートの状態を確認し、こまめにメンテナンスを実施することが、修繕費用の節約につながります。

補助金や助成金を利用する

地域や工事内容によって、補助金や助成金を利用できる場合があります。

補助金事業は、対象となる塗料や申請のタイミングなど条件が細かく設定されているケースがほとんどです。

塗装を実施する前には、利用できそうな補助金や助成金があるか確認するとよいでしょう。

閑散期に依頼する

外壁塗装の閑散期とは、雨が多い梅雨どきや気温が低い冬の時期です。

閑散期は外壁塗装の依頼が少ないため、業者も価格交渉に応じてもらえる可能性があります。

ただし、湿度の高さや低い気温は塗料が乾きにくい条件のため通常よりも工期が長くなる可能性があります。

気候条件によって塗装期間が延びる場合があることを入居者へ事前に伝えましょう。

耐用年数の長い塗料を選ぶ

耐用年数の長い塗料を使用することで、メンテナンスにかかる総費用を抑えられる場合があります。

耐用年数の長い塗料は高価格ではあるものの、塗装する回数が少なくなるため長い目で見たときに費用の削減につながります。

アパートのメンテナンスにかかる総費用を抑えたい場合には、耐用年数の高い塗料を選ぶのがおすすめです。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行う

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うのも、費用を抑える方法の1つです。

別々で塗装を行うと1回の施工費用は安くなるものの、2回分の足場代がかかるためトータルの費用が膨らみます。

外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことで足場代が1回分で済み、費用を抑えられます。

業者に相談する際には、屋根の状態もチェックしてもらうのがおすすめです。

アパートの外壁を塗装するメリット

アパートの外壁塗装は高額な費用が発生しますが、定期的に実施するのがおすすめです。

アパートの外壁を塗装するメリットは、以下の4つが挙げられます。

・建物を保護して資産価値を向上できる
・清潔感のある見た目で入居率アップが期待できる
・定期的な塗装で修繕コストを抑制できる
・使用する塗料によって遮熱や防水などの新たな機能を追加できる

外壁塗装の必要性を理解し、適切に塗装メンテナンスを実施しましょう。

建物を保護して資産価値を向上できる

外壁塗装には「住宅を保護する」という役割があります。

外壁や屋根は常に雨風や紫外線にさらされているため、経年により劣化していきます。

定期的に塗装をはじめとするメンテナンスを実施することで、建物の劣化を遅らせて長期的に資産価値を維持することが可能です。

清潔感のある見た目で入居率アップが期待できる

外壁塗装には、外観を美しくする役割があります。

外観が美しいアパートは管理が行き届いているという安心感があるため、入居希望者に好印象を与えられます。

外観が色褪せているアパートよりも清潔感があるきれいな外壁の方が、安定した入居率が期待できるでしょう。

定期的な塗装で修繕コストを抑制できる

定期的な塗装メンテナンスは、修繕コストの抑制につながります。

劣化を放置して症状が進行すると塗装だけでは補修できなくなるため、大きな修繕工事が必要となります。

劣化が進行する前に塗装メンテナンスを実施することで、修繕コストを抑制することが可能です。

使用する塗料によって遮熱や防水などの新たな機能を追加できる

機能性の高い塗料を選ぶことで、外壁の保護だけではない効果を付加できます。

たとえば、遮熱塗料は紫外線を反射させ室内の温度上昇を抑える効果があります。

防汚機能がある塗料は、雨水によって汚れが流れ落ちるため外壁の清掃が楽になるのがメリットです。

アパートの日当たりがあまりよくない場合には、防カビや防藻塗料を使用すればカビやコケの発生を予防できます。

入居者とのトラブルを回避するポイント

アパートの外壁塗装は、計画的に実施しないと入居者や近隣住民から苦情が出る恐れがあります。

入居者や近隣住民とのトラブルを回避するポイントは、以下の4つです。

・早めに入居者へ告知する
・実績豊富な業者に依頼する
・工事後のアフターケアはしっかり行う
・入居者層やアパートの雰囲気を考慮した色選びをする

円滑にアパート塗装を行うためにも、注意点を確認していきましょう。

早めに入居者へ告知する

アパートの外壁塗装を行う場合は、入居者や近隣住民への事前告知が必須です。

塗装工事中は、窓の開閉やベランダの使用に制限がでたり、ものの移動が必要になったりする場合があります。

使用する塗料によっては臭いが発生し、体調不良やアレルギー反応を引き起こす可能性もゼロではありません。

塗装が決まったらできるだけ早急に、訪問や手紙などで周知するのが適切です。

また、工事のスケジュールが変更になった際もすみやかに伝えることが大切です。

実績豊富な業者に依頼する

アパートの外壁塗装は、入居者や近隣住民への配慮や色選びなど、戸建住宅とは異なる点が多いです。

ホームページの施工実績などを確認して、アパート塗装の実績が豊富な業者へ依頼するのが適しています。

工事後のアフターケアはしっかり行う

入居者や近隣への工事後の挨拶周りは忘れずに行いましょう。

工事終了の連絡がないと「いつ終わったのかわからなかった」「連絡がない」など不満やクレームにつながりかねません。

工期が延びたり、車の移動などで近隣の方に手間をかけたりした場合には、菓子折りや粗品を配るのもおすすめです。

入居者層やアパートの雰囲気を考慮した色選びをする

塗料の色を選ぶ際には、入居者層を考慮しましょう。

入居者層がファミリー層なのか単身者が多いのかによってもアパートの雰囲気は異なります。

入居者層に合わない色を選んでしまうと、入居率の低下を招く恐れがあります。

地域によっては景観のガイドラインを設けているため、事前に確認を取ると安心です。

色選びに迷った場合はカラーシミュレーションを活用すると、イメージのギャップが少なくなるのでおすすめです。

アパートの外壁塗装の流れ

アパートの外壁塗装の流れは以下のとおりです。

・近隣への挨拶
・足場設置
・高圧洗浄
・下地処理
・養生
・塗装
・工事後の点検
・足場の解体、片付け

それぞれ解説します。

近隣への挨拶

外壁塗装を開始する前には、必ず近隣への挨拶を忘れずに行いましょう。

工事関係者と同行すれば詳細な説明ができ、質問があっても対応に困ることはありません。

工事が始まる1週間程前に挨拶しておけば、近隣の方も心構えや準備ができます。

口頭での連絡だけでなく、掲示や書面を配布すると親切です。

足場設置

外壁塗装をするうえで欠かせないのが足場の設置です。

高層階も塗り残しがないようきれいに塗ることや、転落防止といった職人の安全性を確保するためにも必須の工程です。

高圧洗浄

高圧洗浄は塗装の密着度を高めるために必要な作業です。

外壁の汚れをしっかり落とし塗料の密着度を高めることで、長くきれいな状態を保てます。

下地処理

高圧洗浄が終わったら、下地処理に移ります。

下地処理とは、劣化した塗膜の除去やひび割れ部分を修復し塗装面を平滑にすることです。

塗装の土台となる下地処理を省略してしまうと、塗料の密着が悪くなり剥がれやひび割れの原因となります。

養生

下地処理を終えたら、塗装の必要がない部分をマスキングテープやビニールシートで養生します。

養生している間は窓の開閉や洗濯物の外干しに制限が設けられるため、養生期間や注意点を入居者へ伝えておきましょう。

塗装

一般的な塗装の工程には、下塗り・中塗り・上塗りの3つの作業があります。

それぞれの塗りの作業の間には、塗料を乾燥させるための日数が必要です。

乾燥が不十分だと塗料が剥がれやすくなるため、しっかりと乾かす必要があります。

工事後の点検

塗りの工程が終わったら、色むらがないか、依頼どおりに正しく塗装されているかを現場担当者とともに確認します。

点検の時点で気になるところがあれば修正してもらいましょう。

足場の解体・片付け

点検後、問題がなければ足場を解体します。

作業現場を清掃して、外壁塗装はすべて終了です。

アパートの外壁塗装を進めるうえでの注意点

アパートの外壁塗装を進める際には以下の2点に気をつけましょう。

・建設業許可が必要な工事か確認する
・確定申告時に外壁塗装費用の勘定科目に注意する

それぞれ解説します。

建設業許可が必要な工事か確認する

アパートの修繕費用が500万円を超える場合は、建設業の許可を取得している業者を選ぶ必要があります。

建設業の許可とは、軽微な工事を除く建設業を営む場合に必要な許可のことです。

特に、外壁塗装以外にも屋根やベランダなどのメンテナンスが必要となった場合には費用総額に注意しましょう。

業者とメンテナンス範囲や金額をよく打ち合わせておくことが大切です。

確定申告時に外壁塗装費用の勘定科目に注意する

外壁塗装の費用を経費申請する場合、勘定科目は減価償却費と修繕費の2種類があります。

塗装の目的が建物の資産価値を向上させる場合は、減価償却費として計上します。

たとえば、外観のデザイン性を向上させたり、グレードの高い塗料を使用したりした場合です。

減価償却費は毎年経費を計上できるため節税につながるのがメリットですが、計算方法が修繕費に比べてわかりにくいことがデメリットです。

塗装の目的が現状維持のための修繕である場合には、修繕費として計上します。

たとえば、塗装の剥がれやひび割れ、色褪せを補修する場合です。

修繕費は一括計上できるため計算に困ることはありません。

しかし外壁塗装を行った年度の収益が大きく低下していると判断されると、融資が通りにくくなるというデメリットがあります。

不安な点は業者と相談しながら進めると安心です。

アパートの外壁塗装は実績豊富な業者に依頼しよう

アパート外壁の塗装は、戸建住宅の外壁塗装とは勝手が違います。

近隣住民や入居者への気遣いを怠らず、適切な提案をしてもらうためにも、アパート塗装の実績が豊富な業者への依頼がおすすめです。

立地環境や使用する塗料、アパートの大きさによって、塗装費用は大きく異なります。

アパート塗装を検討中のオーナー様は塗装業者から見積もりをとり、費用感を把握するところから始めるとよいでしょう。

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監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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