外壁塗装で使用する塗料の種類やおすすめの選び方を紹介

「外壁塗装で使用する塗料はどのようなものがあるのか知りたい」
「塗料はどういう基準で選べば良いのだろう」

外壁塗装を検討している方で、塗料選びに迷っている方もいるのではないでしょうか。

外壁で使用する塗料は多くの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

本記事では下記のことをお伝えしています。

・外壁で使用する塗料の主な種類
・外壁で使用する塗料のおすすめの選び方
・外壁の塗料についてよくある質問

外壁塗装で使用する塗料の種類や特徴を知りたい方はぜひご覧ください。

外壁塗装で使用する塗料の主な種類

外壁塗装で主に使用される塗料を5つご紹介します。

・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・ラジカル制御型塗料
・フッ素塗料
・無機塗料

1つずつ説明します。

ウレタン塗料

ウレタン塗料の耐用年数は5〜10年、費用相場は1,700〜2,400円/平方メートルです。

ウレタン塗料はポリウレタン樹脂、またはアクリルウレタン樹脂を使用した塗料です。

柔軟性がありひび割れが発生しにくいという特徴があります。

一般的に使用されている外壁塗装の中では最も安価です。

耐用年数は短いため、近年は外壁塗装で使用されることは少なくなっています。

塗装可能な場所は幅広く、鉄部や塩化ビニール管などで使用されるケースが多いです。

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シリコン塗料

シリコン塗料の耐用年数は7〜15年、費用相場は2,300〜3,500円/平方メートルです。

シリコン塗料はシリコン樹脂を使用した塗料で、アクリルシリコンと呼ばれるケースもあります。

シリコン塗料はウレタン塗料よりも耐汚染性に優れており、耐用年数も長いです。

耐汚染性とは、油性汚染物質による汚れが付きにくい素材のことです。

たとえば自動車の排気ガスやタイヤの粉塵といった汚れが付きにくく、仮に付いても雨に流れて落ちやすいといった特徴があります。

シリコン塗料は一時期、外壁塗装で最も使用されていた塗料でした。

塗料メーカーから販売されている種類も豊富です。

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ラジカル制御型塗料

ラジカル制御型塗料の耐用年数は8〜16年、費用相場は2,200〜4,000円/平方メートルです。

ラジカルとは塗膜を劣化させる成分のことで、これの発生を抑えるのがラジカル制御型塗料です。

ラジカル制御型塗料は、外壁の劣化症状の1つであるチョーキングが起きにくいというメリットがあります。

チョーキングとは「白亜化現象」とも呼ばれる外壁の劣化症状のことです。

外壁を触ったときに白い粉が手に付着するのはチョーキングの症状です。

チョーキングを放置すると耐用年数が縮んだり防水性能が低下したりする恐れがあります。

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フッ素塗料

フッ素塗料の耐用年数は12〜20年、費用相場は3,500〜5,000円/平方メートルです。

フライパンなどに使われているフッ素樹脂を使用した塗料がフッ素塗料です。

東京スカイツリーや六本木ヒルズなど、頻繁に塗り替えることが難しい場所で使用されています。

フッ素塗料は親水性が高いのが特徴です。

親水性とは水に溶けやすい性質のことです。

雨が外壁と密着することで汚れを落としてくれるので、綺麗な外観を長く保てます。

シリコン塗料よりも高額ですが耐用年数が長いので塗り替えの回数が減り、トータルコストが安く済む場合もあります。

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無機塗料

無機塗料の耐用年数は18〜20年、費用相場は3,500〜5,500円/平方メートルです。

無機とは炭素を含んでいない物質のことを指します。

シリコンやフッ素などの有機塗料と比べて耐用年数が長いのが特徴です。

価格も外壁塗装で使用される塗料の中で最も高価です。

費用は他の塗料より高めですが、耐用年数が長いため長期的に見るとお得な塗料といえます。

最近は無機塗料が使われることも多くなっています。

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外壁塗装で使用する塗料のおすすめの選び方

外壁塗装で使用する塗料の選び方には、いくつかポイントがあります。

・価格と耐用年数のバランスを考える
・付加機能付きの塗料が必要か考える
・ツヤの有無を考える
・信頼できるメーカーの塗料を選ぶ

1つずつ説明します。

価格と耐用年数のバランスを考える

塗料選びの際は価格だけではなく、耐用年数も考慮することが重要です。

価格が安いことを理由に耐用年数の短い塗料を選ぶと、次回の外壁塗装のタイミングが早くなるからです。

1回の外壁塗装の費用は安く済みますが、塗装回数が多くなるためトータルの費用は高くなってしまいます。

たとえば1回100万円の塗装を30年で3回行うと300万円ですが、1回130万円の塗装を30年で2回だと260万円で済みます。

塗装1回にかかる費用だけではなく、トータルで必要になる予想出費を考えて塗料を選ぶのがおすすめです。

付加機能付きの塗料が必要か考える

塗料には付加機能がついたものがあります。

遮熱塗料は太陽光を反射し、室内の気温の上昇を抑える塗料です。

家の中で太陽光を最も浴びる屋根に使用されるケースが多いです。

遮熱塗料と似た働きをする塗料として断熱塗料があります。

断熱塗料は熱が伝わるのを抑える働きがあるため、外気の影響を受けにくく室内の温度を一定に保つ効果が期待できます。

従来の塗料の性能に加え、上記のような付加機能がついているかチェックしてみましょう。

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ツヤの有無を考える

塗料によってはツヤの有無を選べます。

・ツヤあり
・7分ツヤ
・半ツヤ
・3分ツヤ
・ツヤなし

ツヤのタイプは上記の5つを選べます。

塗料によりツヤありのみや、ツヤなしのみといった場合もあります。

光沢を好まない人は、ツヤなしや3分ツヤなどを選んでみてはいかがでしょうか。

信頼できるメーカーの塗料を選ぶ

外壁塗装で使用する塗料は、さまざまなメーカーから販売されています。

中には自社オリジナルの塗料を勧めてくる業者もいるでしょう。

オリジナル塗料の多くは大手メーカーのOEM品か、少し手を加えただけのものになります。

オリジナル塗料の全てが粗悪品ではありません。

しかし施工実績や塗料への信頼性といった観点から、オリジナル塗料よりも信頼できるメーカーの方がおすすめです。

外壁塗装の塗料についてよくある質問

外壁塗装の塗料について、よくある質問をまとめました。

・水性と油性の違いは?
・1液と2液の違いは?
・塗料メーカーの売上ランキングは?

各疑問への回答をご紹介します。

水性と油性の違いは?

塗料には水性塗料と油性塗料があります。

水性塗料は水を使用して製造した塗料です。

水性塗料の特徴は匂いが少ないことです。

近所との距離が近く匂いが気になるケースでは、水性塗料が使用されることがあります。

油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を使用して製造された塗料です。

水性塗料に比べて、耐用性に優れています。

ただしシンナーを使用しているので匂いには注意が必要です。

以前は油性塗料が性能面で優れているため主流でした。

近年は水性塗料の品質が上がり油性塗料との性能差も少なくなってきたため、匂いが気になる住宅街などでは水性塗料の使用が多くなっています。

水性・油性は性能面だけではなく、自宅周辺の環境も考慮して選びましょう。

1液と2液の違いは?

外壁塗装の塗料には1液型と2液型があります。

これは塗料を作るために使用する缶の数による違いです。

1液型は元になる塗料を水やシンナーで希釈して使用します。

価格が安く使用までに手間がかからないので作業効率が良い、というのが1液型のメリットです。

デメリットは2液型に比べて耐用年数が短いことです。

2液型は元になる塗料に硬化剤を入れ、水やシンナーで希釈して使用します。

1液型に比べて耐用年数が長く、塗装可能な範囲が広いことが特徴です。

デメリットは希釈の際に職人の技術が必要になる点と、価格の高さです。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、適した塗料を選びましょう。

塗料メーカーの売上ランキングは?

参考までに2021〜2022年の塗料売上ランキングを紹介します。

1位:日本ペイントHD
2位:関西ペイント
3位:エスケー化研

外壁塗装でも使用されている塗料メーカーがトップ3に入りました。

なお、上記の塗料メーカーは住宅用の建築以外で使われている塗料メーカーなども含まれています。

外壁塗装の塗料の種類を知って自分に適したものを選ぼう

外壁塗装で使用する塗料はさまざまな種類があります。

塗料は価格だけではなく、耐用年数や性能面も大事です。

業者に勧められた塗料がどのような機能をもっているか理解することで、納得感を持ちやすくなります。

どのような塗料や機能があるのか理解して、自宅の外壁塗装を依頼する業者選びの参考にしてください。

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監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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