外壁材の種類と特徴を徹底解説!選び方のポイントも紹介

新築や外壁の張り替えを検討している方のなかには、外壁材の種類と特徴を知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。

外壁材と一言でいっても、種類は多くどれが適しているのか調べるのは大変です。

そこで本記事では下記の内容についてご紹介していきます。

・外壁材の種類と特徴
・外壁材の選び方
・タイプ別おすすめ外壁材

外壁材の種類や特徴について理解して、適したものを選びましょう。

外壁材の種類と特徴

外壁材には、いろいろな種類があります。

現在おもに住宅で使われている外壁材は、下記のとおりです。

・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・樹脂系サイディング
・木質系サイディング
・モルタル
・タイル
・ALC

詳しく特徴も交えて解説します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメントや木材繊維などを薄い板状に加工した外壁材のことです。

製造工程で、窯の中で加熱処理することから窯業系と呼ばれています。

窯業系サイディングの特徴は下記のとおりです。

・レンガ調やタイル調などバリエーションが豊富
・不燃または準不燃物素材を使用しているので、耐火性能に優れている
・大量生産により、価格も安めに抑えられている
・素材自体に防水性はなく、塗装が剥がれると防水性が低下する

デザインや色の種類が豊富で、価格も安めに抑えられているので窯業系サイディングは外壁材の中でも選ばれやすい傾向にあります。

金属系サイディング

金属系サイディングは金属板を使用した外壁材です。

窯業系サイディングと比べると、シェアは少ないですが最近増えてきています。

金属系サイディングの特徴は下記のとおりです。

・強度が高く、メンテナンス周期が長い
・断熱性、遮音性が高い
・ひび割れしにくい
・錆びる恐れがある

窯業系と比べるとデザインの幅は少なくなりますが、お家の外観を金属質でおしゃれな印象にしたい方におすすめです。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材で、下記の特徴があります。

・耐久性に優れていて、耐用年数が長い
・形成前に顔料を練りこんでいるから変色しにくい
・吸水性が低く凍害が発生しにくい
・生産量が少ないので、価格が高め

樹脂系サイディングは耐久性にも優れていて吸水性も低いというメリットがあります。

ただし、窯業系サイディングや金属系サイディングと比べると取り扱っている業者が少なく価格も高めな点がデメリットです。

木質系サイディング

木質系サイディングは木を原料とした外壁材で、下記のような特徴があります。

・木材ならではの温かみや自然な風合いがある
・天然の木材なのでランダムな木目が魅力
・断熱性が高い
・加工する手間もあり、費用が高額になる
・経年劣化の影響を受けやすい

木材ならではのデザイン性を求める方に向いている外壁材です。

ただし費用が高くなりがちで経年劣化の影響を受けやすく、さらにメンテナンスの頻度が増えてしまうといった点はデメリットです。

また日本では木質系サイディングを取り扱っている業者が多くはないため、依頼先を探すのに苦労されるかもしれません。

モルタル

以前は主流の外壁だったのが、モルタルです。

モルタルはセメントや砂と水を混ぜ合わせた素材で作られる外壁で、職人さんが直接外壁に施工します。

モルタルの特徴は下記のとおりです。

・職人によって仕上がりに差がでる
・直接模様が付けられるので、デザイン性が高い
・継ぎ目がない
・耐火性能が高い
・劣化によるひび割れが発生しやすい

サイディングボードが出回るまでは、日本でも高いシェアを誇っていたのがモルタルです。

サイディングボードが出回ってからは、コストパフォーマンスの面で劣ることから、徐々に少なくなっています。

タイル

タイルも外壁材のひとつで、特徴は下記のとおりです。

・耐用年数が長い
・重厚感や高級感がある
・硬くて傷が付きにくい
・耐久性、耐火性に優れている
・落下の可能性がある

タイルは丈夫なのが魅力ですが、重量があるため建物の負担になり地震で剥がれ落ちる可能性があります。

デザイン性が高く、重厚感や高級感にこだわった外壁にしたい場合に向いています。

ALC

ALCは、セメント・石灰・アルミニウム粉末などから作られる「軽量気泡コンクリート」の外壁材です。

ALCの特徴は下記のとおりです。

・パネル内部に補強材として金網が入っているので強度が高い
・軽量であるため、住宅に負担がかからない
・防水性が低いため、仕上げ材での保護が必要

内部に気泡があるため、一般的なコンクリートに比べて軽量なのが魅力となっています。

外壁材の種類を選ぶときのポイントを紹介

外壁材の種類を選ぶときは、自分が何を重視するかを明確にすると選びやすくなります。

重視すべきポイントとしては主に3つあります。

・価格
・メンテナンス性
・デザイン性

注目すべき点を個別に解説します。

価格

外壁材を選ぶときに価格が大切な選定ポイントになってきます。

主な外壁材の単価は、下記のとおりです。

・窯業系サイディング:3,000~5,000円/平方メートル
・金属系サイディング:4,000~6,000円/平方メートル
・樹脂系サイディング:4,000~9,000円/平方メートル
・木質系サイディング:5,000~8,000円/平方メートル
・モルタル:1,500~4,500円/平方メートル
・タイル:7,000~13,000円/平方メートル
・ALC:7,000~15,000円/平方メートル

ただし外壁材の単価だけで決めるのは、あまりおすすめできません。

外壁材によって強み・弱みが異なりますし、デザイン性や質感なども異なるからです。

また新築やリフォームの際には、外壁材の他にも足場の設置費用やシーリング代、職人の人件費など諸経費も追加で発生します。

使用したい外壁材が決まった方もそうでない方も、どれぐらいの費用がかかるのか業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

メンテナンス性

外壁材の種類によってメンテナンス頻度は変わってきます。

主な外壁材とメンテナンス周期の目安は下記のとおりです。

・窯業系サイディング:7~10年
・金属系サイディング:10~15年
・樹脂系サイディング:10~20年
・木質系サイディング:7~10年
・モルタル:5~10年
・タイル:10~20年
・ALC:10~15年

外壁材によって、メンテナンス頻度に幅があります。

外壁材を決める際には「メンテナンス性を重視している」ことを業者に伝えて相談するのがおすすめです。

デザイン性

外壁材は、住宅の印象を左右する大切なポイントなのでデザイン性にこだわる方もいます。

外壁材によって、デザインや色など選べるものが変わってくるのでどのようなデザインが好みなのか考えてみましょう。

外壁材だけでなく色や質感、ツヤなどでも住宅の印象は変わるのでトータルでアドバイスしてくれる業者に相談してみてください。

色合いを確認する場合は、色見本を見せてもらったりカラーシミュレーションを活用したりするのがおすすめです。

外壁材の種類に関するよくある疑問

外壁材の種類に関してよくある質問について回答します。

・木目を入れることができる外壁材の種類は?
・リフォームする場合の外壁材を施工する方法と価格は?
・結局どの種類の外壁材を採用しようか悩んでいる

各項目について解説します。

木目を入れることができる外壁材の種類は?

木目調のデザインにしたい場合に選ばれやすいサイディングは下記のとおりです。

・窯業系サイディング:木目調のデザインも豊富で比較的安い
・金属系サイディング:機能性を保ちながら木目調にできる
・木質系サイディング:本物の木材が持っている木目で独特の風格がある

そのほかにも、モルタルやタイル、樹脂系サイディングでも木目調のものがあります。

ALCの上に木目調シート建材をつけることも可能です。

主に使用されている外壁材では木目を入れることができる、と考えて大丈夫です。

リフォームする場合の外壁材を施工する方法と価格は?

リフォームで外壁材の施工をする場合、カバー工法(重ね張り)と張り替えの2種類があります。

カバー工法は、既存外壁の上に新しい外壁を重ね張りする方法です。

張り替えは既存外壁を解体して、新しい外壁を施工する方法を指します。

カバー工法(重ね張り)の場合の費用相場は約110〜220万円です。

費用相場には下記が含まれます。

・足場代
・外壁材の費用
・シーリング
・養生
・諸経費

張り替えの場合の費用相場は100〜360万円です。

費用相場には上記に加えて、既存外壁の解体が含まれています。

既存外壁の解体作業が発生するため、カバー工法(重ね張り)と比較して張り替えのほうが費用は高くなりがちです。

結局どの種類の外壁材を採用しようか悩んでいる

外壁材をどれにしようか悩んでいる場合はプロの業者に相談しましょう。

特に修理・リフォームの場合は、外壁の修理や実績が豊富な塗装業者に相談すると安心です。

ハウスメーカーやホームセンターでも相談にのってくれますが、実際に作業するのは外注された業者です。

担当者によっては、外壁材の知識にばらつきがあるかもしれません。

外壁材をどれにしようか悩んでいる場合は、実際に施工しているプロの業者に相談しましょう。

外壁材の種類と特徴を考慮して自分に合ったものを選ぼう

外壁材にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴や価格にも違いがあります。

どの外壁材がいいか選ぶ際には、それぞれの特徴を理解して予算とも相談しながら決めてください。

迷う場合には、実績の豊富な業者に相談するのがおすすめです。

心地よく快適な住宅で暮らせるように満足いく外壁材を選びましょう。

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監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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